今年の梅雨は、梅雨らしく雨が多いです。
そして、長いです。
地面が乾く暇がなく、いつも湿ってるんです。この状態を、
含水比(がんすいひ)が高い
といいますが、あんまり土の含水比が高いと、地面がぬかるんだり、土砂災害を引き起こしたりしてしまいます。
こんな時、どうすれば水はけがよくなるでしょうか?
自然の摂理、水は高きから低きに流れます
あんまり雨が降るので、愛犬ジーニーのドッグランに敷いたウッドチップから、
サケツバタケ(食用可)
が生えてきました。
ここも、犬が走り回って、泥んこにならないように、ウッドチップを敷いたんです。
まず、水はけをよくするために大事なことは、
水がたまらないように
することです。これは、雨の日に観察していればよくわかります。雨水を、低いところに流してたまらないように、誘導しましょう。
駐車場がぬかるんだら?
雨が降って、駐車場がぬかるんでしまう場合、このような固まる土なんかも売っていますが、
1平方メートルに、3袋必要、とあります。
普通の駐車場は、最低でも15平方メートルくらいはありますので、45袋はいるのかなー。
でしたら、土はもともとあるんですから、これ
生セメント
を、現在の地盤に混ぜ込んで、地盤の改良をしてみます。
この袋には25㎏入ってますが、1平方メートル当たり一袋くらいで効果が期待できます。
できれば、厚さ10センチメートルくらいまで攪拌し、角材などで突き固めながら埋め戻し、最後は水がたまらないように整地します。
駐車場は、たいてい道路に面しているはずですので、道路わきの側溝などに、水が流れるように勾配をつけましょう。
さらに、この上に砕石などを敷くと、完璧です。
ガーデニングの観点からいえば、地盤を改良したうえで、枕木、レンガなどを敷くと、もっといいですね。
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むかし田んぼだった土地は?
山間地の不耕作地に、太陽光発電所を作る工事。ぬかるんでいて、工事ができないので、まずは湧水処理の工事です。
田んぼには、地面に高低差がありません。
だって、水を溜めたいんですから。
さらに、田んぼに大量に水を供給する為には、土地より高い位置に、水の入り口がなければならないんです。
ここを、かけ口
といいます。かけ口を閉じておいても、じわじわと水分が侵入してきます。
さらに、溜めた水がなくなっては、稲は育ちませんので、
水持ちを良く(水はけを悪く)
しなければなりません。
この3点を重点的に考えて、稲作が始まってから今日まで、日本人は延々と田んぼづくりの歴史を刻んできたのです。
稲作は、弥生時代から始まったんでしたっけ。そのころから、
コメ=お金
の時代がずーっと続いてきたわけです。現在のような資本主義経済なんて、つい最近のはやりみたいなものなんです。
ですので、土地を購入する際には、むかし田んぼだった所をなるべく避けて、
やむなく田んぼにできなかった土地
を購入したほうがよさそうです。
まずは、敷地の一番低いところをさがそう
そうはいっても、大昔に田んぼから宅地に造成されたところは、もうわかりません。
宅地に造成する際に、用水路は撤去され、かわりに側溝などが整備されたりしてるはずです。
ここに向かって、水の通り道を作ります。
有孔管と溜めマスで水はけをよくする
このような穴の開いたパイプで、水はけを良くします。
パイプの周りには、砕石を入れ、さらに、網のシートでくるみます。写真では砕石の上部だけですが、砕石の周りには、このシートを全部入れたほうがいいでしょう。
このパイプで集めた水をを最終的に流す高低差があれば、土地はかなり乾きます。
上記の工事では、深さ1.6メートルのためマスに湧水を溜め、最後は川に流して処理しています。
それにしてもすごい水です。実はこの水、飲めるんです。今年の梅雨では、
こんなに溜まって、もうほとんど、
井戸です。そうです、
井戸を掘れば土地も乾いてきます
大規模な軟弱地盤改良工事として、
- サンドドレーン工法
- ディープウェル工法
などがあるんですが、簡単に言うと、井戸のようなものを作って、地下水位を低下させて土地を乾かすものです。
だったらもう、井戸を掘ってしまえば、軟弱な地盤とはおさらばできます。
災害時に備えて、DIYで井戸掘りをする人が増えています。
災害に備えることによって、土地は災害に強い土地になる。一石二鳥です。ガチャポン井戸なら、停電しても水は出るんです。水が出れば、トイレもつかえます。
私の山暮らしでは、水道がありませんでしたので、仕方なく井戸を掘ったのでしたが、住宅地などで井戸を掘る場合は、
上総(かずさ)掘り
という工法が、DIYでも井戸を掘れますのでおすすめです。検索すると、井戸掘りのブログがたくさんありますね。
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