伐採しなければならない白樺を移植する

白樺の移植 ガーデニング
白樺の移植
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太陽光発電所の工事現場で、荒れ果てた不耕作地に生えている実生木を伐採しました。

その中に、白樺の株立ちの実生木がありました。

株は3本立ち。

白樺の幼木は、幹が黒いものが多いんですが、この株立ちは小さいわりに幹が白くなりかけていて、3本のバランスもいい。

そのまま切ってしまうのが惜しくなり、私が救出してあげることにしました。

植える場所なんてないんです

ここに植えよう!
ここに植えよう!

文豪ヘルマン・ヘッセによれば、

木を植えてよい庭を作るのは容易ではない。

一国を統治するのと同じくらいむずかしい。

完全でないものも愛する決心をしなくてはならない。

ヘルマン・ヘッセ 庭仕事の愉しみより

私の庭は、樹木だらけ。

もう、植える場所なんてないんです。

植える場所がないのに、植物を手にもって、行ったり来たりしている人間のことを、

ガーデナー

と呼ぶんだそうです(笑)。

シャクナゲの手前に、何も植わっていないスペースを発見!

ここしか、植える場所はなさそうです。

スコップで掘り上げる

白樺の根っこ
白樺の根っこ

針葉樹、落葉樹、また、常緑の広葉樹でも、植物の移植に適した時期は、

萌芽前

となります。

白樺(落葉樹)はこのあたりでは、5月の中旬には芽吹いてきますので、

梅雨時期

では、遅すぎます。

植木屋さんで売っている、

根巻き

をした植物では、移植は割りとカンタンですが、梅雨時期くらいが限界でしょう。

今回のように、自生の植物を掘り上げる場合、

根回し

と言って、何年かかけて移植を計画するのですが、今回はやむを得ず、掘り上げてすぐに移植してみます。

掘ってみると、上の層は黒土、下の層が赤土で、その境から根っこが簡単に分離して、いい感じに掘り上げることが出来ました。

白樺を運ぶ
白樺を運ぶ

幹の長さは3メートルくらい。

ちょっとだけ、はみ出てしまいました・・

植え込みは【水極め】で

植穴を掘る
植穴を掘る

ユリとか、いろんな植物がありますので、気をつけて植穴を掘っていきます。

わが庭の土は黒土で、植物の生育には適しています。

水を張る
水を張る

根っこより少し大きな穴が掘れたら、そこに水を張って、泥を作ります。

そう、田んぼのようなところに、植物を埋め込んでいくイメージです。

水極め

と言います。

ドボーン
ドボーン

根っこを落とし込みます。

周りの土をさらに泥にしながら詰め込んでいきます。

方向をかえたい場合も、浮力で簡単に回すことが出来ます。

水鉢
水鉢

最後に、まあるく土手をつくり、

水鉢

をつくって、水をたくさん注ぎます。

さらに隙間がある場合は、棒などでよくつついておきます。

支柱は必ず添えましょう

八つ掛け支柱
八つ掛け支柱

このように木を植えた場合、簡単でもいいので支柱は必ず添えましょう。

風などで倒れないようにするのはもちろんですが、風で揺れて、

新しく生えてきた根っこ

がちぎれてしまうのを防ぐためです。

ほうが時期には、根っこも盛んに伸びてきます。

この新しい根っこを保護してやるんです。

竹に切り込み
竹に切り込み

今回は、竹を3本やぐらに組む、

八つ掛け

としました。

竹は滑るので、切り込みを入れ、

杉皮の代わり
杉皮の代わり

植物側には杉皮を巻いて保護して、シュロ縄で縛ります。

杉皮が無かったので、薪の皮を巻きました。

1本の支柱に対し、2カ所以上、枝か支柱に結んでいきます。

株立ちの場合、この時に、株がカッコよく開くように縛り付けていきます。

やらず杭
やらず杭

最後に竹を節止めして短く切り、支柱に留め杭(やらず杭)を針金でとめれば完成。

森の中が【もっと】森になった(笑)

森をつくる
森をつくる

どうしてこんなに植物を植えてしまったんでしょう。

シャクナゲが見えないじゃないか!

反対側の白樺
反対側の白樺

実は、反対側にも白樺を植えてあって、もう10メートルくらいに育ってます・・

だんだんと、うっそうとしてきましたよ。

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