薪は雨ざらしの方が乾くのか?

雨ざらしの薪 薪割り
雨ざらしの薪
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梅雨が来る前に、すべての薪を割りたいんですが、なかなか進みません。

せめて、雨ざらしにしないように、タープを張って作業しています。

薪ストーバーの間で、

薪は雨ざらしにした方が乾く

と、まことしやかに伝えられていますが、ホントのところはどうなんでしょうか?

水中乾燥、葉がらしなどありますが

水中乾燥
水中乾燥

大きなナラの原木で、臼を作りたくて

水中乾燥

させています。

乾燥、というより、ひび割れしてほしくないのでこうしています。

いつになったら乾くのかは、ナゾです。

また、秋口になって、キノコの原木を作る際、伐採した原木に、葉っぱをつけたまま山に放置する、

葉がらし

という乾燥方法もあります。

こうすると、材の芯の方まで乾燥できるといわれています。

いずれも、材木の中の水の通り道、

導管

を開いたままに、内部まで乾燥させる技術です。

薪を雨ざらしにしても、あまりいい結果にはなりません

山積み雨ざらし
山積み雨ざらし

薪を雨ざらしにするといっても、このように山積みにした状態で梅雨を越してしまうと、

高確率でカビの生えた汚薪

となります。

内部の方がいつまでも湿った状態で、高温多湿になってしまいます。

雪ざらしの薪
雪ざらしの薪

雪に埋もれた薪の場合。

少しずつとけた雪が、内部で再び凍り付き、薪自体の保温性のよさで、へたをすると5月くらいまで内部が凍った状態となります。

その間、暖かい日が続いたりすると、これもまた、カビが生えてきてしまいます。

参考記事>>薪にカビが・・ 薪の保管方法をかんがえる

結局きれいに積まないとダメ

井桁積み
井桁積み

キレイに井桁積みにした状態であれば、雨ざらしにしてもいいかもしれません。

風が通りますので、カビることもありません。

でも、この状態であれば、屋根をかけるのも簡単なんですよね。

雨は適当に吹き込んできますし、なんなら水を散布してもいいかもしれません。

玉切りを積む
玉切りを積む

玉切りの場合でも、このように積んでおけば、雨ざらしにしてもいいんですが、乱雑に山積みにした状態ですと、やはり木口が汚れてきます。

でも、これからすぐに割る玉切りを、いちいち積むのはめんどくさいですね~。

割ったらまた積まなきゃいけないですもんね。

薪を汚したくなければ濡らさない方がいいと思います

乾いたカビ薪
乾いたカビ薪

カビた薪でも、乾いていればよく燃えますし、あったかいです。

でも私は、薪を販売していますので、カビた薪は売ることは出来ません。

自家用として使っています。

薪にタープをかける
薪にタープをかける

玉切りの状態までは、雨ざらしにすることもありますが、割った薪はなるべく濡らさないよう、タープをかけたり、一時的にはシートをかけたりしています。

雨ざらしにしてカビてしまったけど、よく乾いた薪。

雨に濡らさないで乾燥させたけど、内部はちょっと乾きが浅いかもしれないキレイな薪。

キレイで内部まで乾燥した薪が、一番いいのは言うまでもありませんが、私は

なるべく濡らさない方が、いいような気がします。

こちらもおすすめ>>ホウ酸塩を散布した【汚薪】の燃焼を検証する

>>グリーンシートでタープを張る 薪割り作業場のシートの張り替え

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