毎年薪を買ってくれる、蓼科にすむTさん宅へ薪の配達に行った時のことです。
雨が落ちてきて、ウッドデッキに泥が跳ねて困ってるんですよ
と、相談を受けました。
見てみると、かなりの泥はねがデッキにありました。
防草シートと砕石敷きを提案
![泥のはねたウッドデッキ](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DIAGONAL_0001_BURST20211107085947148_COVER-1024x768.jpg)
蓼科の別荘地では、雪や落ち葉が降ってきますので、
雨どい
がついた家は少ないんです。
この場合、家の周りの犬走りが土ですと、雨の日に泥が跳ねて、建物を汚すんです。
なにか、雨だれを吸収する素材が必要です。
また、そこに
庭石
があったりすると、水撥ねもひどいですので、置かない方が家のためです。
Tさんには、ホームセンターなどで、砕石やウッドチップを購入してきて、撒くだけでも効果がありますよ、
と私が提案すると、ウッドデッキの下にも
草が生えるので
砕石をまいてほしいとのこと。
砕石をまいても、草は意外と生えてきます。
しかも、今度はその草を刈るのが大変になってしまうんです。
みると、あの大きな雑草、
タケニグサ
なども生えていましたので、今後のことも考えて、
防草シートと砕石敷き
を提案させていただきました。
まずは施工する範囲の面積を計算します
![ホームセンターの砕石](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/HORIZON_0001_BURST20211024134528324_COVER-1024x768.jpg)
防草シートと砕石敷きを施工するには、まず、
必要なところの面積
を計算します。
防草シートは、この面積で準備し、砕石はさらにこの面積に砕石の厚みをかけて、体積も計算しましょう。
すべて、メートル単位
で、計算します。
今回の面積は、18㎡。砕石の体積は5cmの厚みで0.9㎥。
砕石は、ホームセンターで20㎏の袋などで売っています。
20㎏の砕石の容量は、おおよそ10リットル、
0.01立方メートルとなります。
これから逆算しますと、ホームセンターの砕石ですと、
90袋!
必要になることがわかります。
20㎏の袋90袋で、1800㎏、1.8トンです。
金額にすると、写真の砕石ですと、
20,000円
くらい。
金額はこんなもんか、とは思いますが、運ぶのが大変なんですよねー。
今回は、使う量も多いので、知り合いの建材屋さんから、ダンプで運搬してもらうことにしました。
この場合でも、砕石代よりも運賃の方が高くつきましたよ。
防草シートは、ザバーン一択!
![ザバーン防草シート](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3717-1024x768.jpg)
防草シートは、デュポン社の
ザバーン防草シート
一択です。
今回は耐久性も高い#240。
砕石や砂の下に施工した場合、その耐久性は、
半永久的!
暴露させた場合でも、7年から10年の耐久性。
以前、安物の防草シートを施工し、キレイな砂を撒いた別荘で、すぐに草が生えてきたことがあって、その張替え工事をやったんですが、
2度手間、3度手間
で、相当の手間がかかったことがあって、
少し高くても、半永久的
な方が、結果的には安くつく、ということを学びました。
ただし、幅のサイズがあまり選べない
![ザバーンをカッターで切る](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3720-1024x768.jpg)
ただし、ザバーン防草シートには、幅のラインナップが少ないんです。
今回は、幅1.3mほどに敷きたかったのですが、
幅は1m、2m、0.6m
などで、1.5mとかが無いんですよ。
ザバーン防草シートは、カッターで簡単に切ることができますので、1メートルを縦に0.5mにカットして使います。
でも、最初から0.5mとか1.5mが売っていれば、この手間がいらないので、せっかちな私にはなんとももどかしかったんですね。
まずはじゃまな草を除去、不陸もなおします
![不陸整正](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3716-1024x768.jpg)
これから防草シートを敷く場所の、草と凸凹をできるかぎり取り除きます。
雨が降ると、水がたまるところを、
不陸(ふりく、陸じゃなく、水がたまるから)
といって、これを均すことを、専門的には
不陸の整正
といいます。
とめピンでとめていきます
![とめピンとワッシャー](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3719-1024x768.jpg)
防草シートには、止めるピンは付属していません。
別売りですので、注意。
これが、意外に高いんですよね。
砕石は単粒砕石がおすすめ
![単粒砕石6号](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3725-1024x768.jpg)
防草シートの上に敷く砕石は、単粒砕石がおすすめです。
ふつうの、切り込み砕石、25-0砕石などには、草が生えてきてしまうんです。
参考記事>>色々な砕石でランドスケープ ぬかるみの季節をのりこえる
今回は、粒が20ミリ以下で、見た目が青っぽくてきれいな
単粒砕石6号
を使用。2トンダンプで自宅の土場にあけてもらい、そこから小運搬します。
すべて手作業、キレイになりました
![工事完了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC_3729-1024x768.jpg)
Tさん宅は、すでに庭がキレイに整備されていますので、どちらにしても機械の入れない現場。
すべて、手作業でしたが、何とか1日で形にすることができました。
今回はこのベランダの下と、裏の薪置き場(こちらは砕石のみ)、枯れた木(コシアブラ)2本の伐採と、50を過ぎた体には、
なかなかハードな現場となりました(笑)
こちらもおすすめ>>薪小屋の雨がはねて薪が汚れるので対策をする
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