若きキャベツ農家のヨースケに、畑にはいるための丸太の橋を頼まれましたので、一緒に作りました。
この畑の向こう側にも、道はあるんですが、遠すぎますので、この川を渡ればキャベツの出荷が効率的になるんです。
かなりしっかりとした橋が、完成しました。
材料は太鼓挽きのカラマツと、カラマツを製材した板
カラマツは、八ケ岳にはたくさん植えられています。
いわゆる、広葉樹をさすところの
雑木
ではなくて、針葉樹となりますが、あまり建築材料には使われません。
成長するときに、時計回りに回転しながら成長し、伐採後は反対に、反時計回りに戻ろうとしますので、材が狂いやすいのです。
丸太の杭など、土木工事などには使われますが、最近はコンクリート製品にとってかわられていますね。
材の中に油分が多く、腐りにくいので、今回のような土木工事には最適です。
参考記事>>チェンソーで丸太を三角錐に切る方法 杭を作る
丸太を太鼓挽きにするには、
アラスカン・ソーミル
があれば、チェンソーでも可能で、板にも製材もできますが、今回はキャベツ畑のスケジュールの都合で時間がありませんので、製材所にお願いしました。
土台も丸太、橋げたも丸太です
ホントは、鉄骨などでしっかりとした橋を作りたいのですが、この河川を管理する行政区に問い合わせたところ、
河川の占用許可
と、
借地料
が必要といわれました。
丸太の橋で、幅が2.7メートル以下であれば、
仮設の橋
の扱いになるということで、丸太にしたんです。
とはいえ、この広大なキャベツ畑。
シーズンになれば、一面にキャベツが実るんです。
出荷するのに、トラックに箱詰めしたキャベツを満載しますので、かなりの重量になるんです。
鉄骨の橋に匹敵するよう、直径40センチ前後の丸太を、土台と桁に使います。
さらに、厚さ5センチに挽いた、カラマツの板を敷き詰めます。
ヨースケが板を丸ノコで切って、働き者の奥さんが
クレオソート
を、塗りまくります。匂いがキツイですねー。
これをコーススレッドでとめ、かすがいで丸太同士をつないで完成しました。
さっそくトラクターで耕し、今年も農業がはじまります
とおく蓼科山の見えるキャベツ畑。
丸太の橋が完成した次の日には、もうヨースケがトラクターで耕してありました。
専業農家のヨースケの畑は、もちろんここだけではありません。
シーズンになれば、奥さんと2人、早朝から収穫と出荷。
少しでも効率よく出荷したいので、この橋を作ったのでした。
頑丈な橋が完成しましたが、幅がせまいので、暗い中、事故にはくれぐれも気を付けて渡ってください。
こちらもおすすめ>>いろいろな土留め工 DIYでもできるかな
コメント