今回伐採するカラマツは、枝が非常に多いカラマツです。
枝ぶりもよく、片側に8mくらい張り出していて、全幅は16mくらい。
こんなカラマツを、我々は、天然のカラマツ、
テンカラ
などと呼んでいますが、この一本のみが天然で、その周りのほとんどが植林されたとは考えにくいですね。
実際に、伐採した後の年輪を数えてみると、樹齢はほとんど一緒のことが多いです。
よっぽど育った条件が良かったのか、時としてこのように大きなカラマツを伐採することがあります。
クレーンで吊るし切りしたけど枝が多くておろせません
樹木の太さの測り方に、
目通り幹囲(めどおりかんい)
という寸法があります。
地上から、1.2mの高さで測った、幹の外周の寸法です。歩きながら、その森の樹木の太さを、たくさん測りたいときに使ったりします。
このカラマツの目通り幹囲は、2.98mでした。
この幹囲を、3.14で割ると、おおよその直径がわかりますね。
2.98÷3.14=0.95
で、95㎝となります。
ベテランのクレーンオペレーター、Iさんが、
4トンはないでしょ、
と、伐採作業が開始されました。
じっさいに、伐採して、クレーンで吊ったまではよかったんですが、枝が張りすぎていて、予定していた場所におろせません。
その場に少しずつ倒しながら、枝を払っていきます。
枝を全部切ったら、800㎏軽くなった
写真の
ドイツトウヒ
を、2回に分けて伐採したときもそうでしたが、クレーンで吊っても、下ろす場所がないと困ってしまいます。
ちなみに、このドイツトウヒの総重量は、5トンありました。
隣のカラマツと比べてみると、その枝の多さがわかります。
こんな奴は、広い場所で、少しずつ枝を払いながら下ろしていきます。
今回のテンカラは、伐採した直後で
3.5トン
枝を全部払ったら、
2.7トン
まで軽くなり、
枝の重量が800㎏
あったことになります。
枝がなくなったカラマツは、ただの長い棒ですので、簡単に地上に下ろされて造材されました。
そして、売られていきましたとさ。
今回の伐採条件は以下の通り
- 樹齢約60年のカラマツ
- 11月20日に伐採、葉っぱはほぼ落ち切っています
- 樹高は、約28m、全幅約16m
- 目通り幹囲2.9m、直径約84cm
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