前回の記事では、雑木薪として販売している薪の種類を紹介しました。
前回の記事>>いろいろな雑木薪【1】販売用薪の種類
今回は、量が少なかったり、比重が軽かったりして、自家用にしている薪を紹介したいと思います。
ハンノキ
ハンノキは、湿地帯に生えていることが多く、伐採するときには大量に入手することがあります。
伐採してしばらくすると、木口が黄色く変色してくるのが特徴です。薪として乾くころには、再び元の色に戻っているのが面白いです。
ハンノキの比重は0.53です。
乾くと軽くなっちゃうので、販売用としては使いません。自家用で使いますが、たくさん薪ストーブに入れれば、かなりの熱量で燃えています。
コナシ(ズミ)・クラブアップル
コナシは、あまり大木にはなりませんが、まれに大きな木を伐ることがあります。
春に、リンゴとおんなじ美しい花が咲き、何とも言えない、いい香りが漂ってきます。
そのあと、小さなリンゴのような実がたくさんつきますが、すっぱすぎて食べられません。
すっぱい実がなるので、ズミ。英語ではクラブアップルです。
ターシャーテューダーの庭
にもたくさん植わっています。
リンゴ、コナシなどの比重は不明ですが、感覚的にはかなり重い部類に入るのではないでしょうか。
薪としては、硬くて割りにくい木です。しかし、香りはいいですね。
イヌエンジュ
イヌエンジュは、ハリエンジュと同じマメ科の樹木ですが、めったに手に入るものではありません。
伐採すると、強烈な芳香とも悪臭ともとれるにおいを放つので、すぐにわかります。
比重は0.63です。かなりかたい木に感じますが、薪としては割りやすく、比重も重いため、販売してもいいかなーと思ってます。
イヌエンジュの薪はキレイに割れます。
リョウブ
リョウブは樹皮の迷彩柄のような模様が特徴的な木で、伐採すべき樹木の隣に生えていたりするので、よく伐ります。
リョウブも比重は不明ですが、持った感じはずっしりと重く、材も硬いので薪としては優れているように感じます。
新芽が食用になるとのことですが、私はまだ食べたことがありません。今度食べてみてレポートしたいと思っています。
シラカバ
いかにも高原の樹木、白樺ですが、薪としてはあまり優れていません。
比重は0.6と言われますが、もっと軽い気がします。軽い割には繊維質が強く、割りにくいんです。
しかし、焚き付けには最高で、白樺の薪の皮を引き裂いて、マッチを近づけると、黒煙をあげてかなりの勢いで燃え始めます。
ですので、細目に割って焚きつけ用として薪棚に混ぜておくと重宝するんです。
薪ストーブのなかでは、青い炎を上げて幻想的に燃えています。
まとめ
基本的に、薪として使えない樹木はありません。
一時期、広葉樹の薪が手に入らないときがありましたが、その時にはカラマツを燃やしていました。
ヤニが多いとか、煙突が詰まるとか言われていますが、
寒いよりはましです。
ちなみにカラマツの比重は0.53なので、クリの木なんかと同じくらいですが、大きめに割って乾燥させ、空気の調整とかをして、ゆっくり燃やせば私のストーブ
コンコード
では、問題ありませんでした。
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