庭で焚火をしたいお客さんのために、レンガで
ファイヤーピット
を作ることになりました。
もともとあった【由緒ある】縄文式焚火スペース
もともと、ここには四角い穴が開いていて、ここで焚火を楽しんでいたんです。
ならべてある石は、私がならべた
縄文式ファイヤーピット
となります(笑)
茅野市には、
という縄文の遺跡があります。ここにある竪穴式住居を再現する工事の際、発掘された
ファイヤーピット
の図面を渡され、石を並べて炉を作ったのは、わたしなんです。
ですので、こちらの炉も、由緒正しい、縄文式の炉となっていて、
空気の流れ
を考えて作ってありました。
しかし、周りの土が崩れてくるので、今回レンガを並べることになったんです。
まず、レンガを並べる通りの直角を出し、水糸を張ります。
直角は、四角形なら、向かい合う2辺の長さと、対角線の2辺の長さが一緒になれば出ます。
焼きすぎレンガを積んでいく
すでにファイヤーピットの底には、15cmの砕石が敷いてあり、転圧もしてありましたので、モルタルを敷いて水糸に沿ってレンガを並べていきます。
使用するレンガは
焼きすぎレンガ
といって、ふつうの赤レンガより耐久性の高いものとなります。
値段は、赤レンガの倍くらいします。
特にレンガを積む際に使いやすいのが、
レンガ鏝
です。モルタルをすくってならしやすいんですが、ふつうの鏝でも代用可能です。
レンガを積むよりも【目地】のほうが大変
モルタルをのせて、レンガの水平を見ながら積んでいきます。
レンガの間には、モルタルがはみ出してきますので、これを
目地鏝
で均し、ブラシで水洗いしていきます。
レンガを積むよりも、こちらの作業の方が時間がかかりますので、時間配分には注意が必要です。
平らな部分はインターロッキング手法で
カベ部分が完成。
モルタルが固まってから(2日後)埋め戻し、砕石を15cm入れて転圧します。
砕石の上には、水で練らない、カラ練りの調整モルタルを敷き、鏝で固めていきます。
インターロッキングや、道路の縁石などを並べる際に用いるやり方です。
ハンマーで高さを調整しながら並べていきます。
レンガを切る際は、サンダーに石きり刃をつけ、平タガネで割っていきます。
水が氷る季節ですので、300ワットの投光器で保温して、モルタルが凍るのを防ぎます。
1度でも凍ってしまうと、強度が出ないんです。
完成、あとは火を入れてもらい様子を見ます
平らな部分にも目地を入れ、周りを砕石で埋め戻して完成。
十分にモルタルが固まってから(コンクリートは28日後に所定の強度が出ます)火を入れて様子を見たいんですが、これから冬がやってきますので、お客さんも使うこともないでしょうから
まずは冬の寒さに耐えられるのか、
来春まで様子を見ることになりそうです。
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