今から25年前。
八ケ岳山ろく、茅野市出身の妻と一緒に、わたしの故郷、埼玉県春日部市に行った際のことです。
「水がまずくて、歯磨きができない・・」
飲めない、ではなく、歯磨きができないって。
そんなに?
実家は江戸川の浄水場の近くでした
私の実家は、江戸川のほとりにあり、
の近くにあります。
江戸川の水をこの取り入れ口から取り入れ、埼玉県の東部地区に供給しています。
子供のころからこの川で遊んできた私は、
この水は飲めるんだ
と思っていて、この河川敷でキャンプをして、江戸川の水でご飯を炊いたりしていたんです。
ちょっと、土臭かったんですが、ここで釣った魚も食べていました。
浄水場が近かったので、わが家の水は新鮮で、美味しいんだと思っていたんです。
江戸川は、東京湾につながっていて、流域にはたくさんの浄水場があり、首都圏の水道水を支えているんです。
でも、茅野市出身の妻にとっては、
飲むなんてとんでもない
水だったんです。
茅野市の水は八ケ岳の地下水または湧水です
茅野市には、市で運営する上水道と、別荘地それぞれが運営する私営の水道があります。
茅野市は、標高 770メートルから1200メートルにわたりゆるやかな裾野が広がる場所に位置し、周囲の山々から育まれた豊富で良質な地下水を水源としています。茅野市上水道事業の水源はいずれも地下水であり、種別は深層地下水(以下、「深井戸」といいます。)と湧水です。
茅野市水道ビジョンより
写真の大清水湧水も、茅野市の水源ですが、
真夏でも14℃
の冷たい水がこんこんと湧き出ています。
こういった冷たい水が、蛇口をひねると
冷たいまま
出てくるんですね~。
いかにも八ケ岳のおいしい水が入ってきそうな水源。
このような、比較的小さな水源がたくさんあるんです。
参考記事>>井戸水は夏冷たくて冬温かいってほんと?
でも我が家には水道は来ていません
私が買った土地には、この茅野市の水道は通っていませんでした。
仕方なく、井戸を掘削。
運良く、豊富な地下水を掘り当て、こと水に関してはありあまるほど恵まれています。
真夏でも、水温は12℃。
真冬でも変わりません。
この冷たい水を沸かすには、エネルギーをたくさん使いますね。
参考記事>>薪エネルギーのカスケード利用 湯たんぽと焼き芋
水さえ確保できれば、どんなところにも移住できる気がします。
冷たすぎる水
東京や埼玉の水道も、25年前より浄水の技術が格段にあがっていて、現在は美味しい水が水道から出てくると聞きました。
ただ、冷たさだけは八ケ岳の水にはかなわないと思うんです。
冷たいから、美味しい。
でも、冷たすぎて、昔から稲作には苦労してきました。
いくらかでも水温を上げようと、たくさんのため池も人力で作られました。
参考記事>>日本のため池100選の御射鹿池 信州はため池だらけです
田舎に移住を考える際、水というのも重要なファクターかと思われます。
移住を検討する際に、その地域の、水道水を飲んでみることをおすすめします。
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