薪ストーブのある自宅の居間から、いちばん近い薪の保管場所として、家の壁の横に薪を積んでいるのですが、近年春先に、
薪が崩れそうになる(笑)
ことが多くなってきて、薪を積むのに自信がなくなってきました( ノД`)シクシク…
そこで、ログログラックをDIYすることにしました。
建築資材の
単管パイプ
で、クールなログラックが完成しました。
薪200束の重量は2トン!
問題の薪の保管場所は、こちらです。
軽トラック4台分の薪が積んであります。
軽トラックの最大積載量
と計算が合わない気もしますが、総重量は2トン(私調べ)となります。
プロですので(笑)、積むときは、キレイに積めるんですよ。
でも、春になって、地面の凍みがぬけてくると、ご覧の通り傾いてきちゃう。
参考記事>>カベ際に薪をたくさん積む方法
こんな記事も書いてカッコつけていますが、薪が崩れてしまえば、積みなおすのにはかなりの手間がかかります。
せっかく乾いた薪も濡れてしまいます。
寒冷地では、ラックに積んでも、地面が凍って動くんですよ。
そばに人がいれば、危険でもあります。
単管パイプは建設資材、建設業の私は見飽きています
そこで、抜本的な解決策として、ログラックを設置することにしました。
ラックがあれば、薪を積むのにいろいろ考えなくてもいいし、崩れにくくなります。
ログラックとしては、写真のように、直交クランプとパイプを使えば安く簡単に作ることが出来ます。
強度としても、このやり方がいちばん強いと思われます。
単管パイプは、足場やコンクリートの型枠に使われる資材で、ホームセンターでも売っています。
おおむね、1メートルあたり500円と、そんなに高価でもありません。
直径がΦ48.6ミリ
の鉄パイプを中心に、さまざまな部材が市販されていて、DIYの素材としてもいろいろな場面で使われています。
現在は、単管パイプを足場とする建設現場は少ないのですが、コンクリートの型枠では大量に使われます。
もうね、見飽きているんです(笑)
家の横にこれがあると、いつまでも工事現場な気分。
インダストリアルな雰囲気が好きな人はいいのかもしれませんけど。
ホムセンでも、雨のかかるような一番端っこで売っていたりして(笑)。
クールに見せるために苦労しました
単管パイプを使ったDIY用に、ジョイントが市販されています。
足場用のクランプに比べると割高となりますが、
野暮ったくしたくない
ので、こちらを購入。
単管パイプもジョイントも、基本的には亜鉛メッキされていてサビには強いんですが、これをブラックに塗装します。
プライマーとしてミッチャクロンを先に塗っておきます。
ただ、ジョイントの方式によってサイズが少し違う部分がありますので、計測して設計図を描きました。
好きなサイズに作るため、場合によっては、カットしなくてはなりません。
これが、いちばん骨が折れますね。
ちなみに積む薪のサイズは40㎝。
パイプのそとそとで、40cmにするとちょうどいい感じに積めそうでした。
この単管ジョイントは、M5のネジで単管を止めていくだけです。
ゆえに、足場などには危険ですので使えません。
貫通部分にはネジ穴が1つしかなかったので、必要な部分に下穴をあけてタップでネジを立てます。
カットした部分などにさび止めを塗ってから塗装。
黒ペンキは、いつかの使い残し。10年以上前のものです。
ここまでくれば、あとは組み立てだけとなります。
凍結に耐えるよう基礎ブロックを置く
単管を設計通りカットして仮組。
同時に、基礎ブロックを設置します。
ブロックは18㎝のサイコロ。
その下に15㎝の砕石が入るように穴を掘って、角材で転圧。
それぞれの水平と対角の距離を測れば、直角に設置できます。
参考記事>>つか石の並べ方【コンベックスと水平器】だけで正確にDIYする
完成、やっぱり少ししなったな~
一番下に、固定ベースを差し込んで組み立て。
固定ベース自体は、ブロックには固定していません。
組み立ては簡単でした。
より丈夫になるように、2ミリのワイヤーとターンバックルで筋交いをつけます。
ワイヤーは、オーバルスリーブというつぶして固定する金具を使用。
実際に、割ったばかりの薪を積んでみます。
半分くらい積んだところで、単管がしなってきてしまいました。
推定、500㎏。
とりあえず、角材を下にはさんでおきます。
改良の余地がありますね。
まとめ、いくらぐらいかかったか
置き場所に困っていた焚き付けも、この上に置くことが出来ます。
単管のパーツには、桟木が取り付けられるクランプなんかも売っていますので、屋根をつけることもできそうです。
今回は、上に本宅の屋根がありますのでそのまま。
さて、ここまででいくらぐらいかかったのかまとめておきます。
- 単管パイプ45m・・・22,500円
- 単管ジョイント・・・18,000円
- 基礎ブロック・・・・ 3,000円
- 塗装プライマー・・・ 3,600円
(ミッチャクロン) - ワイヤーとターンバックル・・3,000円
合計で、51,000円
となりました。
そのほかに、持っていた資材も考えると、けっこうかかった感じがします。
こちらのログラックが60束分積み込めて、10,000円くらいですので、4つ買ったと思えばこんなものかな、とも思えます。
作ってみた感想は
- 自分の好きなサイズで作れる。
- ブラックに塗装したことで、クール(自画自賛)。
- 勾配のある場所にも水平に作れると思う。
例えば、傾斜地の別荘地。コンクリートの犬走りに作りたい場合、水平に見えても水勾配が1~2%くらいある場所とか。
(ジャッキベースなどいろいろな部材あり) - 屋根もつけられると思う。
(桟木取付用などのクランプあり) - ただし、もう少し基礎を増やす必要あり。
単管パイプもネットでも売っていますが送料がけっこうかかるので、ホムセンで買ってホムセンのトラックを借りて運んだ方がいいと思う。
こちらもおすすめ>>薪の保管・乾燥方法いろいろ 基本はDIYです
コメント
我が家も去年タンカンパイプで作りましたyo
知り合いから材料の半分は頂いて、残りはホムセンで買ってきて。
屋根材も含めて、3.5万くらいだったかな。
あ、勿論工事現場仕様で、そのままインダストリアル風です…。
クールに仕上げるなら「ブルーグレー」がおすすめですね(笑)
渋い感じにするなら「USアーミー・コマンダー・グリーン(要するにマットなカーキ)」もかっちょいいかも。
マッカチンかときちさん、インダストリアル風デザインの薪棚、今度見に行きますね。
USアーミー・コマンダー・グリーンは、一輪車の塗装に、黒と黄色を混ぜて塗ってみました。
https://hayasaru.com/olive-drab-diy/
今回は、その残りのペンキで塗ってみました。