農業用水路に、巨大な石が落ちてきて、川をせき止めてしまいました。
この川より低い位置には、お蕎麦屋さんがあったりして、大雨が来ると少しやばい感じ。
緊急で、工事となりました。
そのままでは大きすぎて吊れません
今回の現場には、ユニック車しか入ることが出来ません。
クレーンはだいたいそうですが、遠くなればなるほど、吊れる荷物の重さは少なくなっていきます。
このユニックでは、いちばん竿を伸ばした状態では、0.1トン、100キログラムの荷物しか吊れないんです。
さらに、孫ブームまで伸ばしていちばん寝かせれば、もう
使用禁止
となります。
落ちていた石は推定1.5トン。
へたすると、2トンあるかもしれません。
川までの距離は約10メートル。
もう、割るしかありません。
せり矢で割りまくる、柔らかったり硬かったり
石を割るには、せり矢を使います。
参考記事>>石の割り方【せり矢をつかって石を割る】
まずは、ハンマードリルで石に穴をあけます。
この時、簡単に穴が開く石は、割るのは大変で、反対に、硬くてなかなか穴が開かない石の方が、割れやすいんです。
柔らかい石は、せり矢の周りが壊れていくだけで、割れないんです。
ようやく、亀裂が入ってきました。
今回の石は、周りは風化していましたが、中の方は硬い石でした。
ただし、割れやすい
石の目
が全く分からず、予想外の割れ方をするのでせり矢が何本も必要です。
折れてしまって、最後まで抜けないせり矢もありました。
穴をあけ、大ハンマーでたたき続けること半日。
ようやく、1つ1つが推定150㎏くらいになりました。
手がヤバいくらい消耗してしまいましたので、ここでランチタイム♡
落ちた穴に積みなおせって・・
石は、ここから落ちてきたようです。
この川を管理する発注者から、この穴に割った石を積みなおしてほしいとの要請。
割ってから撤去する方が仕事的には100倍は楽なんですが、仕方ありません。
試行錯誤するも、なかなか芸術的に積めたんじゃないかと・・
川の流れもスムースになりました。
この川の右側にあるお蕎麦屋さん。
夏のかきいれ時に、気が気ではなかったんじゃないでしょうか?
何度も工事を見に来て、最後は安心された模様。
今夜からはゆっくりと眠れそうですね。
こちらもおすすめ>>こずちゃん家の石積みが崩れたので積みなおす
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