今年の夏、雨ざらしにしていた薪の山の、中の方に
カビ
が生えてきていて、慌てて薪を積みなおしました。
この木口に、防腐剤として、
ホウ酸塩
を散布したんです。
この薪が乾きましたので、燃焼実験をしてみたいと思います。
カビの進行はとまりましたが・・
カビが生えたり、汚れてしまった薪は、自家用として消費しています。
汚れているとはいえ、この薪も、最初は販売するつもりで作った、良質の薪でした。
もったいないので、うち用の薪棚に積んで、防カビ効果のある、
ホウ酸塩
を、散布してあったんです。
参考記事>>木材の防虫・防腐剤としてホウ酸塩を使用 カビた薪で効果を検証する
散布しておかげで、カビの進行はとまりました。とはいえ、一度汚れてしまったものが、きれいになりわけではないんですが。
ホウ酸塩の木材に対する効果として、
- 防腐剤の効果
- 防虫効果
- 防炎効果
があります。薪は、燃料ですので、燃えなければなりませんので、この
防炎効果
を、マッチで実証しても見ました。
参考記事>>ホウ酸塩の防炎・防臭効果を検証する
マッチの軸の、木材に対しては、かなりの防炎効果が認められました。
いよいよ、その時にホウ酸塩を散布した
汚薪
が、乾燥しましたので、実証実験をしてみます。
乾燥した汚薪、ふつうに燃えました
予想はしていたんですが、乾燥した汚薪は、ふつうに燃えました。
ホウ酸塩を散布したのは、木口だけですし、マッチの軸とは、体積も違います。
むしろ、販売用に作ったサイズのため、いつも自家用にしている、
コロ薪
や、ふぞろいの薪よりも、よく燃えています。
カビ防止に、薪にホウ酸塩を散布しても、
燃焼にはあまり影響がない
ことが、わかりました。
そもそも、汚薪にしないことの方が大切
30分も燃焼させると、200℃を超え、
ベストゾーン
に入りました。
このように、燃焼に影響がないとはいえ、わざわざホウ酸塩を薪に散布する必要もないと思うんです。
ホウ砂自体、そんなに安いものでもないですし。
薪を作る過程を見直した方がいいですね。
原木から玉切り、薪割りから保管まで、なるべく雨雪にさらさないようにすればいいんです。
これができていないと、薪は簡単に汚れていくんです。
来年度の薪の生産は、このあたりを見直し、きれいな薪を作って行く体制を整えていきたいと考えています。
今年はカメムシが少ないけれど
薪の中には、必ずと言っていいほど、カメムシが入っています。
我が家では、
クサギカメムシ・サシガメ
が、いつものメンバーです。
ホウ酸塩には、防虫効果があります。
ゴキブリ退治のホウ酸団子は有名です。
また、木材に対しては、シロアリの予防にも効果があります。
今回、ホウ酸塩を散布した薪には、カメムシが少ない感じがしました。
ただ、カメムシに関しては、年によって発生にバラツキがありまして、多い年には、一本の薪に
カメムシ100匹!
の時も。これはコワイです。今度、写真を撮っておきますね。
今年はカメムシ自体が少ない感じもしますので、薪に少ないのはホウ酸塩を散布した効果かどうかは、わかりません。
また、わたしは長年、
カマドウマ
という虫に対して、ホウ酸塩による防虫効果を実験しています。今年、最後の検証を得て、私なりに結論が出ましたので、近々報告をしたいと思います。
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