薪原木の届く日 薪の運搬を考える

薪原木の届く日 薪ストーブ
薪原木の届く日
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信州の高冷地である茅野市で、冬中薪ストーブをたいて幸せな気分にひたるためには、自分の敷地で伐採した薪の原木だけでは心もとないですね。

で、原木の状態で仕入れるときがあるのです。

いろいろなネットワークで仕入れてくるんですが、今回はその運搬状況を紹介したいと思います。

チャンネルをつけた4トンユニック

チャンネルをつけた4トンユニック

山間部のワインディングロードをドライブしていると、丸太を山のように積んだ大型トラックが下りてくることがありますね。

あのトラックの荷台についているつっかえ棒は、チャンネルといいます。これをつけないと、丸太はたくさん積めないのです。

近くで見ると崩れてくるような感じがしてチョットこわい。

このチャンネルはどうにかするとロックが外れて、丸太が一気に転がり落ちてくるように作られています。

でも、そうするとあとの片付けが大変なので、ユニックというクレーンでおろしてもらいます。

クレーンでおろす原木
クレーンでおろす原木

原木は全部で3束にワイヤーでくくられていて1くくりで1.5トンくらいあります。

機械じゃないとムリ。

コナラとミズキ、桜が混ざってるかな。

4トンダンプの場合

4トンダンプの原木

原木がダンプで届くこともあります。体積で言えばユニック車よりは少ないかな。

ただ、荷台がダンプアップするのでおろすのは一瞬ですね。

薪の作業場までバック

薪を作る作業場までバックオーライ。やったー、ミズナラ100%だあ。

シンプルなくらしのためのハードジョブ

ドルマーマキタのチェンソー
ドルマーマキタのチェンソー

4トンダンプ1台の原木を玉切りするには、一人でやって丸1日かかります。

いわゆる一人工ってやつですね。これはかなりのハードジョブ。

この時はマキタのチェンソー50ccを借りて玉切りしました。マキタのチェンソーはドルマーのやつが多いですね。これもドルマーでした。

ドルマー?

聞かない名前ですねー。

ドルマーの歴史は古く、ドイツではスチールと2分する有名なメーカーですが、日本での認知度はほぼゼロ。スチールは昔からアウトドア雑誌などに広告を出したり、薪割りイベントをやったり、チェンソーを使う人で今や知らない人はいないですね。

そこでドルマーは日本のマキタがOEMで販売してます(他のメーカーもあるかも)。なので、性能はいいですよ。質実剛健な感じです。

私の場合、薪づくりの中でこの玉切り作業が一番体にこたえます。中腰になるし、ナラの原木は重たいし。

すべては薪ストーブであったまるため、冬でも汗を流すのです。

敷地内の運搬は軽トラック、一輪車で

ホンダアクティトラック
ホンダアクティトラック

やっぱり軽トラックは便利ですねー。こうやってめいっぱい積むと、約50束。

これで我が家の消費量約2週間分。

これを家の横に積んどくんです。この積み替えに約1時間。

時間がないときは一輪車で運びます。

左官用の一輪車
左官用の一輪車

山暮らしの必需品、一輪車には広いタイプと写真のような深いタイプがありますが、薪を運ぶならどちらでもいいと思います。

ただ、一輪車の中でモルタルを練ったりする予定のある人は、この深いタイプの方が使いやすいです。そもそもこちらは左官工事用なので、プロも大体こちらを使ってます。

注意したいのはノーパンクタイヤ。

舗装された道じゃなければ、パンクしてもいいから空気入りのタイヤの方が走りやすいです。パンクしてもタイヤのみで安く売っています。

いま、ノーパンクタイヤをはいている人は、だまされたと思って安い空気入りタイヤに変えてみてください。山道がかなり走りやすくなります。

うちの中まではキャリーバッグで

薪用キャリーバッグ
薪用キャリーバッグ

帆布製のキャリーバッグは薪ストーブを設置してくれたDLDさんからサービスで頂きました。このバッグで3回運ぶと大体1日分です。

三菱ジープJ53とリアカーで運ぶ

三菱ジープとリアカー
三菱ジープとリアカー

最後に、非常にマニアックな運搬方法を紹介したいと思います。

軽トラックがウチに来るまでは、このリアカーをジープで引っ張っていました。リアカーはおそらく耕運機のもので、だいたい30束の薪を運べました。

この方法なら、かなりの山奥から薪を搬出できそうですが、残念ながら公道を走ることができません。

自分ちの敷地内でも、バックが非常に難しく、一般的な方法ではないですね。

趣味の世界です。

まとめ

薪の運搬方法は、以下の通りまとめられると思います。

  • 原木の搬入は、大型トラックがくるので、近くまでトラックが入れるようにしたい。
  • 4トントラック1台分の原木を1日で玉切りすることができれば、自分をほめたい。
  • 軽トラックがあれば超べんり。
  • 一輪車は何でもいいけど、山暮らしには空気入りのタイヤがいい。
  • キャリーバッグは必需品。
  • マニアックな運び方も楽しいよ。雪があればソリもいいよ。

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