今回の伐採現場は、別荘地のカラマツ林。
お家や電線があって倒せませんので、クレーンで吊るし切りにします。
あんまり伐採をしたことのないという、オペレータのKさんが重量を報告してくれたので参考まで。
伐採は切るまで重量がわからないからイヤだ
今回来てくれたクレーンは、65トン、ラフタークレーン。
一番近い位置で、65トンまで吊れるクレーンです。
遠くになればなるほど、吊れる重量は少なくなってきます。
重量は、クレーンのモニターに報告され、作業半径と重量の関係で、危険を知らせてくれる最新機種です。
クレーンのオペレーターKさんが言うには、伐採作業は、切れた瞬間まで重量がわからないからイヤだといいます。
そこで、近い位置のカラマツから、重量を切り株に書き込んで、太さ、距離、重量を把握しておきます。
今回の伐採の条件
今回の伐採条件はこんな感じ。
- 樹齢約50年のカラマツ
- 伐採は、9月15日、まだまだ青々と葉っぱが茂っています
- 太さはまちまち、枝ぶりもまちまち
- 太さは切ったところで計測
- 長さはみんな大体一緒、27メートル前後
細いのは40㎝、太いのは70㎝
細いカラマツは、0.9トン。
伐採には、スチールMS261C-Mを使用。
こちらは中くらいの50㎝、重さは1.5トン。
一番太かったのは、70㎝。重さは3トン。
おそらく、同じ時期に植林されたカラマツ。
条件の違いで、日当たりがいい場所には枝の多い太いカラマツ、そうでない場所には細くて枝もほとんどなくて、もやしのような奴が生えてます。
グラフにしてみると・・
カラマツの直径と重さの関係(9/15) | |
直径㎝ | 重量㎏ |
40 | 900 |
43 | 1200 |
44 | 1300 |
45 | 1500 |
50 | 1500 |
55 | 2000 |
60 | 2300 |
70 | 3000 |
もう少し、指数関数的に増えていくと思ったんですが、わりと一時関数的に増えてましたねー。
もっとも、サンプル数が8本だけですし、枝ぶりもみんな違うので、あくまでも参考程度ですが・・
体積に比重をかけても重さはでますね
木の長さは、造材の際にロガーテープで測っていますので、ほぼ正確です。
参考記事>>ロガーテープが欲しいけど高いから普通のスケールを改造して使う
伐採木を、大きな円錐にみたてて体積を計算し、それに比重をかければ重さは計算できます。
直径70センチ、長さ27メートルの体積、
(0.35×0.35×3.14×27)÷3=3.5㎥
カラマツの比重は、0.53ですが、これは乾燥した状態の比重。
3.5×0.53=1.86トン
実際の重量は、3トンでしたので、これに枝の分、水分が加算されます。
切ったばかりの木には、30パーセント以上の水分が含まれていますので、4割増しくらいか。
いずれにしても、現場で計算するのは、めんどくさいですねー。
一番遠くでは、1トンも吊れません
結局、一番遠くは
孫ブーム
まで出さなければ届かなかったので、もう1トンも吊れません。
自分が木に張り付いて、木を途中で切る、特殊伐採になっちゃいました。
疲れるんだよねー。
こちらもおすすめ>>スチールMS261C-Mで特殊伐採、さすがに疲労困憊しました
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