スチールMS261C-Mで特殊伐採、さすがに疲労困憊しました

スチールMS260C-Mで特殊伐採 伐採
お、おもい・・
記事内に広告が含まれています。

今回の伐採現場は、別荘に覆いかぶさるように生えている、直径約80㎝のモミの木の仲間、

ドイツトウヒ

の伐採です。

この、素敵なモミの木は、

  • 台風で倒れやすい樹木、ワーストワン!
  • シカのだいすきな樹木、おいしいさナンバーワン!

と、何かと厄介ですねー。

参考記事>>台風で倒れやすい樹木 危険な木ワースト5

>>鹿の食べたい樹木 その傾向と対策

よく見たら、上の方で2本に分かれてます

ドイツトウヒ

ひときわ高くそびえたつ、ドイツトウヒ。

屋根の上に、落ち葉が積もって、周辺は真っ暗です。

よく見ると、上の方で二股に分かれていて、いつ倒れてもおかしくない生え方ですね。

ドイツトウヒの横に、クレーンのワイヤーが見えます。クレーンからの距離が遠いので、クレーンのひ孫ブームまで出してもらいます。

35トンのクレーンですが、ひ孫ブームまで使って作業半径が遠くなると、吊れる重さは1トンもありません。

クレーンのオペレーターと相談して、少しずつ上からつるし切りすることにしました。

ぺツルのアストロに、スチールMS260CMをつけて樹上に

ぺツルのアストロとランヤード
真ん中のカラビナにチェンソーを付けます

クレーン伐採で使うのは、ぺツルのアストロというハーネス。

ランヤードもぺツルですが、一本では危険ですので、藤井電工のDIYランヤードを、マイロンデルタ金具で取り付けます。

ぺツルのアストロ

参考記事>>ロープを編んでほつれ止め スペシャル安全帯 ランヤード2本がけ仕様を完成させる

このハーネスはフルハーネスですので、チェンソーを付けたとき、ずり落ちにくいんです。重いのはしかたないですが・・・

まずは2本立ちの細い部分からカット

2本立ち部分のカット

クレーンに玉掛けして、先の方の細い部分をカット。枝が多く、足場はたくさんあるんですが、枝同士が絡み合い、なかなか吊り上げることができません。

そのたびに、枝を切っていきます。

この時点で、腕がヤバいです。

二股部分が終わったら、いきなり直径が50センチ以上に

クレーンのつるし切り

二股部分を4回に分けて切り終わると、直径が50センチ以上になりました。

向こうに、切ったこずえ部分がクレーンに吊られているのが見えます。

この、スチールMS260C-Mのバーは45㎝ですが、すでに一回では刃が届きません。自分が木の上で回り込んで、反対側も切らなければなりません。

この時点で足がヤバいです。

下の方は枝がなくなった!

藤井電工の昇柱器

枝の上に乗っているときはそんなに疲れないんですが、枝がなくなれば、この

藤井電工の昇柱器

のツメに、全体重をかけて、木にへばりついていなければなりません。

おが屑だらけですが、そんなことにかまってはいられません。

この時点で、腹筋背筋がヤバいです。よく写真が撮れたなー。

全部で6トン、計7回樹上で切りました

ランヤード2本がけ

万が一、チェンソーの刃がランヤードに当たれば、落ちてしまいます。

2本あれば安心です。

直径85センチの切り株

やっと地上に降りて一番下を切ります。

地上に降りる前に、クレーンで玉掛けしてあります。

切ってみると、直径が85㎝ありました。耳のように立っているところは、最後まで残してあって、突っ込み切りでチェンソーがはさまらないように切っています。

最後に、残した部分を縦にカットすると、ソーチェーンの隙間分だけ、木が下がってくるのがわかります。

クレーンの運転席では、吊っている荷物の重さがわかりますが、全部で合計で6トン以上あったそうです。

これを、7回に分けて吊るし切りしました。つっかれた~。

この時点で、今日の夕方の薪割りを中止することを決心しました。

こちらもおすすめ>>チェーンソーで突っ込み切りをする方法 丸太に穴あけも簡単

>>ハスクバーナゼノア GZ360EZで特殊伐採

さっそく、シカさんが食べに来たよ

モミを食べるシカ

さっそくシカが食べに来ました。

ドイツトウヒの松ぼっくり

切っている最中は気づかなかったんですが、こずえ部分に松ぼっくりがついてました。

キングオブ松ぼっくりです。

キングオブ松ぼっくり

15㎝はあるかな。

作業後の別荘

メッチャ明るくなりました!

こちらもおすすめ>>リースづくりに 大きな松ぼっくりと小さな松ぼっくり

特殊伐採の第一人者、和気邁(わき・すぐる)さんの本>>

コメント

タイトルとURLをコピーしました