今回の伐採現場は、別荘に覆いかぶさるように生えている、直径約80㎝のモミの木の仲間、
ドイツトウヒ
の伐採です。
この、素敵なモミの木は、
- 台風で倒れやすい樹木、ワーストワン!
- シカのだいすきな樹木、おいしいさナンバーワン!
と、何かと厄介ですねー。
参考記事>>台風で倒れやすい樹木 危険な木ワースト5
よく見たら、上の方で2本に分かれてます
ひときわ高くそびえたつ、ドイツトウヒ。
屋根の上に、落ち葉が積もって、周辺は真っ暗です。
よく見ると、上の方で二股に分かれていて、いつ倒れてもおかしくない生え方ですね。
ドイツトウヒの横に、クレーンのワイヤーが見えます。クレーンからの距離が遠いので、クレーンのひ孫ブームまで出してもらいます。
35トンのクレーンですが、ひ孫ブームまで使って作業半径が遠くなると、吊れる重さは1トンもありません。
クレーンのオペレーターと相談して、少しずつ上からつるし切りすることにしました。
ぺツルのアストロに、スチールMS260CMをつけて樹上に
クレーン伐採で使うのは、ぺツルのアストロというハーネス。
ランヤードもぺツルですが、一本では危険ですので、藤井電工のDIYランヤードを、マイロンデルタ金具で取り付けます。
参考記事>>ロープを編んでほつれ止め スペシャル安全帯 ランヤード2本がけ仕様を完成させる
このハーネスはフルハーネスですので、チェンソーを付けたとき、ずり落ちにくいんです。重いのはしかたないですが・・・
まずは2本立ちの細い部分からカット
クレーンに玉掛けして、先の方の細い部分をカット。枝が多く、足場はたくさんあるんですが、枝同士が絡み合い、なかなか吊り上げることができません。
そのたびに、枝を切っていきます。
この時点で、腕がヤバいです。
二股部分が終わったら、いきなり直径が50センチ以上に
二股部分を4回に分けて切り終わると、直径が50センチ以上になりました。
向こうに、切ったこずえ部分がクレーンに吊られているのが見えます。
この、スチールMS260C-Mのバーは45㎝ですが、すでに一回では刃が届きません。自分が木の上で回り込んで、反対側も切らなければなりません。
この時点で足がヤバいです。
下の方は枝がなくなった!
枝の上に乗っているときはそんなに疲れないんですが、枝がなくなれば、この
藤井電工の昇柱器
のツメに、全体重をかけて、木にへばりついていなければなりません。
おが屑だらけですが、そんなことにかまってはいられません。
この時点で、腹筋背筋がヤバいです。よく写真が撮れたなー。
全部で6トン、計7回樹上で切りました
万が一、チェンソーの刃がランヤードに当たれば、落ちてしまいます。
2本あれば安心です。
やっと地上に降りて一番下を切ります。
地上に降りる前に、クレーンで玉掛けしてあります。
切ってみると、直径が85㎝ありました。耳のように立っているところは、最後まで残してあって、突っ込み切りでチェンソーがはさまらないように切っています。
最後に、残した部分を縦にカットすると、ソーチェーンの隙間分だけ、木が下がってくるのがわかります。
クレーンの運転席では、吊っている荷物の重さがわかりますが、全部で合計で6トン以上あったそうです。
これを、7回に分けて吊るし切りしました。つっかれた~。
この時点で、今日の夕方の薪割りを中止することを決心しました。
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さっそく、シカさんが食べに来たよ
さっそくシカが食べに来ました。
切っている最中は気づかなかったんですが、こずえ部分に松ぼっくりがついてました。
キングオブ松ぼっくりです。
15㎝はあるかな。
メッチャ明るくなりました!
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特殊伐採の第一人者、和気邁(わき・すぐる)さんの本>>
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