先日、新たにつるはしの柄をつけた
和斧
には、カバー(鞘)がありませんでした。
参考記事>>伐倒用くさびを打ち込むために【和斧】にもつるはしの柄をつける
ホームセンターなんかで売っている、薪割り用の斧にも、ビニールのようなカバーしかついていません。
カッコ悪いですし、すぐにダメになります。
そこで、伝統的な斧のカバーである、
刃沓(はぐつ)
を作ってみました。
準備するもの
必要なものは、2種類のロープのみ
- 6ミリのロープ・・約2メートル
- 4ミリのロープ・・約2メートル
のみです。
太さは、4ミリと3ミリとか、4ミリと2ミリのダブルとか、シュロ縄や麻縄などでも作ることができます。
太いロープに細いロープを8の字に編んでいくだけ
まずは、斧に太いロープをひっかけて、カバーの
始点
で、交差させます。
始点の交差部を、細いロープで縛ります。
本結びでいいですね。
右側の太いロープの、上から下に絡ませ、引っ張ります。
次は、左側。
これを繰り返します。
2回目も同じ。
編み進めていくと、裏側には溝ができます。
この溝に、斧の刃先が入るんです。
刃先を充分カバーできれば、編みこみは終了。
完成です。
細いロープの末端は、太いロープのストランドに編み込みました。
シュロ縄や麻縄なんかでは、ただ縛るだけでいいです。
背負いたいのでストラップにしてみた
今回、カバーをつけたこの斧は、
伐倒用のくさびを打ち込むのに、ハンマーじゃカッコが付かないから持っていく
ため(笑)の斧ですので、山にもっていくのに便利なように、背負い式にしてみました。
長さの調整のため、息子に背負わせてみます。
柄の方にドリルで穴をあけます。
細いロープを柄の穴に通して輪っかにします。
刃沓から伸びている、太いロープにも輪っかを編み、カラビナで柄の方とつなぎます。
完成。
カラビナをはずしてほどけば、刃沓一式がはずせます。
和斧の側面には、ヤニ抜きとして、3本と4本の線が入っています。
ミキ、ヨキといって、それぞれに伝統的な意味があるんです。
参考記事>>山仕事の道具【木製ハンドル】編
このように、伐採する木に立てかけて、伐採の安全を祈願するんです。
伐倒用のくさびを打ち込むのに、
グレンシュフォシュ・ハンター
の斧では、ちょっと軽すぎたんですよねー。
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