昨日、生け垣のせん定のために訪れた、おばあちゃんのウチ。
令和元年に、水路工事と、土留め工事を施工したのですが、この土留め工事が
超簡単!
な、ニッケンフェンス&メタルの、
とまるくん
だったんです。
あまりにも簡単で、
耐久性
は半信半疑でしたが、1年半たっても、しっかりとしていましたので報告します。
部材は鉄パイプの杭と薄い鋼板だけ
土留め工の、親杭横矢板工法に分類される、
とまるくん
の部材は、先をつぶしてとんがらせた鉄パイプと薄い鉄板のみ。
高さ435ミリ
幅1815ミリ
の鉄板が、土留め部分になり、鉄パイプは1メートルです。
長いパイプのタイプもあって、縦に重ねていけば、土留め工の高さも高くすることもできます。
縦に重ねる際は、鉄板の切り欠き部分をはめ込んでいきます。
いずれも、重くて持つことができない、ということは、ありません。
工事は簡単、鉄パイプを打ってはめこむだけ
施工は、750ミリピッチで鉄パイプを打ち込み、土留め鋼板を差し込むだけです。
ポイントは、
- 鉄パイプの頭がつぶれないよう、角材などを当て木にする。
つぶれてしまうと、パイプのキャップが入らなくなる。 - ピッチが多少ずれても、土留め鋼板の方の寸法に余裕があるので施工がラク。
- カーブでも施工できる。
- パイプが打ち込めないと、ちょっと大変。
どうしてもそこにパイプを打ち込みたいのに、打てない場合は、ちょっと苦労します。
今回は、ハンマードリルで穴をあけなければならないところが数カ所ありました。
布団かごの上と水路のわきに施工
こちらは、土留め工の一種
布団かご
のうえに、さらに
とまるくん
を施工。
長さは、10メートルでした。
こちらは、水路の際に施工。
大雨で決壊しないよう、土のうを積んでありましたが、さらに
とまるくん
で補強。
こちらは杭が刺さらずに苦労しましたが、杭さえ入れば、このように
カーブ
でも、施工できます。
一年半後の状況
1年半後の様子。
こちらは布団かごの上に施工した、とまるくん。
土留め本体が傾いたり、さびなどは見受けられません。
まだ、鉄板にもツヤがあります。
こちらは、裏側のようす。
施工以来、新たに土砂がくずれてはいませんでしたが、土と接する部分などに、サビなどは見当たりません。
こちらは、水路の際に施工したところ。
水がかかっても、サビてはいませんでした。
耐久性は、かなりあるようです。
こちらもおすすめ>>いろいろな土留め工 DIYでもできるかな
コメント
大変参考になりました。
土留め手法にも行く例もあるようですが石垣についても参考になりました。
特に「布団かご」とは初めて名を知りました。
とまるくんは、見た目はアレですが、DIYでも簡単そうでした。
布団かごは【じゃかご】の一種で、矩形で大型のものを布団かご、円形で細長いものを、【じゃかご】というんです。
いずれも、中には丁寧に石を積んでいきます。