山暮らしをして、林業にたずさわっていると、
おもしろいな~
と思う樹木に遭遇することがあります。
おもしろいのは、形だったり、中身だったりしますが、すこしたまってきましたので紹介します。
用心棒ですか?
冒頭の写真は、ヤマザクラに、
火の用心
の看板が巻き込まれたもの。
昔の営林署は、こんな看板を
お金にならない木
に、よくつけてあって、
クイコミ
が激しいです。
こちらは白樺の
の用心。
私はこれを、用心棒と呼んでいます(笑)
看板のおかげか、山火事に会うことはなかったようですが、ちょっと痛々しいです。
最近の看板は、バネでつけてあることが多いです。
穴は誰のもの?
カラマツにあけられた穴は、キツツキの穴です。
きれいにあけますよね。
こちらは、白樺にあけられたキツツキの穴。
穴よりも、となりにある
カバノアナタケ(チャーガ)
のほうが、気になります。
このキノコを煎じて飲めば、美容と健康にいいと言われていて、
黒いダイヤ
などと呼ばれ、高値で取引されています。
白樺の木の、1万本に1本くらいしかつくことが無いといわれていますが、こうした、キツツキに穴をあけられたりして少し弱っている白樺を探すと、見つけることができます。
これは、かなり大きいなー♡
これは誰のしわざか?
腐ったカラマツの中に、クルミが貯蔵してありました。
食べ方を見ると、リスではなくハタネズミのようです。
リスは、てこの原理でキレイに割って食べ、ネズミ類はこのように穴をあけて食べるんです。
ふかふかの木の中で、冬の間に食べていたんでしょうか?
こちらはリスのしわざ。
我が家の庭に、毎年何本かのクルミの木が生えてきます。
我が家にクルミの木はありませんので、リスが運んできて植えたものでしょう。
自分の食べ物を栽培するリス。
いつか、豊かなクルミの森ができることを夢見て。
アカシアの薪の
おまた
の部分に挟まって、取れなくなっている松ぼっくり。
これは、どうぶつのしわざでなく、となりのアカマツから落ちた松ぼっくりが挟まって、そのあと乾燥して開き、取れなくなったんだと思います。
人間のしわざ注意!
割った薪の中から釘が出てくることが、何年かに1回あります。
特に、別荘地での伐採木に多いんです。
うまい具合に、チェンソーで切ってしまって、刃をダメにすることはありませんでしたが、気を付けていても、なかなか外からではわからないんですよねー。
それにしても、樹木の生命力には驚きます。
ふたまたのナラの木を伐ったら宇宙人が出てきました。
口の部分に土が入っていて、チェンソーが切れなくなってしまいました。
これも、気づいたときには遅いやつです。
ご神木
大きな穴の開いた、サワラのご神木。
子供が通れそうなほどの大きな穴が開いています。
長野県諏訪郡富士見町のおっこと地区にあって、地下からは湧水がコンコンとわき出し、なんとも神秘的な場所です。
デイダラボッチのお家かもしれません。
その湧水を、均等に分け、二つの地区に送っています。
昔から水争いが絶えなかった八ケ岳山ろくには、こんな場所がたくさんあるんです。
参考記事>>井戸水は夏冷たくて冬温かいってほんと?
奥蓼科、御射鹿池の上にあるサワラの木。
千手観音様ともうすぐ一体化しそうです。
安曇野市の穂高神社のご神木に、今年の伐採作業の安全を祈願する私。
この木も、サワラの木でした。
こちらもおすすめ>>諏訪大社(の近く)のご神木の枝おろし ロープだらけで大変でした
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