このブログでは、伐採や薪ストーブのことをつらつらと書いているんですが、実は私は薪も販売しています。
それのみで生計を立てているわけではありません。山仕事全般で収入を得て、妻と子供3人、山の中で仲良く暮らしています。ですので、薪販売は、いつまでも副業ですね。
今年度から、娘が大学に進学して、一人暮らしを始めました。
お金がかかるんです。
もっともっと薪を増産して、稼がなきゃいけないんです。
そこで、今回は、薪販売の収支について報告したいと思います。
原木をいかに安く仕入れるか
私は、伐採もしますので、自分で伐採した木は、自分で薪にします。
伐採も仕事ですので、賃金は頂くわけですが、この木を処分費として考えて、タダでもらったとしましょう。
購入するとしたら、この量で60,000円位でしょう。
4トントラック1台の原木を、一人で玉切りするのに、1日かかります。
ここで、1人工です。
計算しやすく、1人工15,000円(税込み)として考えてみます。
薪を割るのにどれくらいかかる?
1人工かけて玉切りした原木を割るのには、1人工ではちょっとつらいです。
二人いれば、作業量が2倍になることはありませんが、2人工あれば割り切れると思います。
この時点で、45,000円かかってますね。
この量がだいたい薪にすると300束くらいです。
300束をタガに詰めるのにも、やはり1人工はかかります。
これで、60,000円かかりました。
単純に、かかった人工代を300束で割れば、一束当たり200円の手間賃がかかっています。
これを、一束当たり400円で売っているのですから、全部売れれば
120,000円。
2倍ですね。さぞかし、割のいいビジネスだ。
と思うかもしれません。果たして、そうでしょうか?
タガに入れずにバラ薪として販売すれば、90,000円。これには45,000円かかってますから、やはり2倍になります。
仕入れがタダと仮定していることに注意してください。トラック一台60,000円した場合、儲けは自分の手間賃のみです。
そう、4日働いて
60,000円
バラ薪の場合
3日働いて30,000円
です。いや、これが少ないとかそうゆう話ではないんですが、どうでしょう。
薪づくりの道具にお金がかかるよ
こんな道具が好きだから、薪を作っているのかもしれません。その道具にお金がかかるんです。
例えば、このハスクバーナ545は、
- 約100,000円(プロ用なら安い方です)
中華製、エンジン式薪割り機、
- 約150,000円(これも安い方です。中国製ですもの)
薪を運搬するために購入した中古軽トラック
- 約300,000円(新車なら、さもありなん)
それぞれ、燃料代、車検・保険代、メンテナンス費用もかかります。
事業として考えれば、これらは設備投資ですから、売り上げの中から償却していかなければなりません。
いったい、どれほどの量の薪を売らなければならないのでしょうか?経営コンサルタントに聞いてみれば、
やめておけ
の一言でしょう。
それでも、私は薪を割るんです
薪を生産している皆さん、もともとは、自分で燃やすために作り始めたんですよね。薪ストーブの前で、うっとりしたくて作ったんです。
それが、
たくさん薪ができちゃった。
とか、
この薪は美しすぎる!自分ではもったいなくて燃やせない。
などの理由で、販売しようと思ったわけです。もちろん、お金も欲しいです。
伐採を生業としていて、原木の処分に困って作る業者さんもいるとは思うんですが、いい加減に作った薪と、薪づくりが好きで作った薪とでは、見た目が違います。
私は後者ですので、薪が売られていくとき(って自分で売っちゃったんですが)、
♪ドナドナ、ドーナードーナー♬
と、寂しい気持ちになっちゃうんです。
同じ燃料でも、ガソリンスタンド経営では味わえない感情です。
それでも副業したいの?
それでも、副業として、薪を販売したいのであれば、やったほうがいいです。楽しいですから。
原木が仕入れられる人とか、自分で伐採する人とか。
薪は、大手の企業が参入してきません。最大手は森林組合くらいです。
だって、儲からないから。
それでも、こんなブログを書いているよりは、手っ取り早くお金になります。
空いた時間にもできるもんね。
需要は必ずありますので、一緒に頑張りましょう!!
薪を売るなら【タガ】が必要です
こちらの薪のタガ。
直径620ミリとありますが、円周の間違いだと思われます。
円周700ミリがラインナップされていて、これが一般的な、直径22センチのタガとなります。
1本、23円もするんですよ(笑)
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