チルホール用で玉掛けする、
10メートルのワイヤーのアイスプライス(輪っか)
を、いちばん難しく、丈夫と言われている、
かご差し
で編んでみたいと思います。
使用するワイヤーは、3分(さんぶ=9ミリ)ワイヤーです。
まずはフレミッシュ加工
![フレミッシュ加工](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1783-1024x768.jpg)
ワイヤーを編む際、最初に
フレミッシュ加工
を行い、輪っかの基本形を作ります。
フレミッシュ加工、必要なアイテムについては、以下の記事を参照してください。
参考記事>>ワイヤーを編んでわっかを作る【アイスプライス】の作り方
今回おこなう、かご差しについては、差ししろの部分が長いほうが、やりやすいです。
差しはじめ
![差しはじめ](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1784-1024x768.jpg)
輪っかの部分が手前にくるように構えます。
差しはじめは、ストランドを1本超えた、この2本から差し込みます。これを、
1超し2差し
といって、かご差しの基本形となります。
![1本目のストランド](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1785-1024x768.jpg)
左の、芯綱のある方の、いちばん下側のストランドを1本ばらします。
![1本目差し込み](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1786-1024x768.jpg)
ばらした1本目を差し込みます。
ムリに引っ張らず、押し込みながら引っ張ると、
より
が戻りにくいです。
![1本目完了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1787-1024x768.jpg)
1本目差し込み完了。
下側に引っ張らず、上に引っ張っておきます。
2本目の差し込み
![2本目の差し位置](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1788-1024x768.jpg)
2本目の差す位置は、1本目のストランドを挟み込んだ下側、2本のストランドをすくいます。
これも、2本目のストランドにとっては、
1超し2差し
となります。
3本目
![3本目の差し位置](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1790-1024x768.jpg)
3本目も、2本目を挟み込んだ下側に差します。
よりが戻ったら修正
![よりを修正](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1791-1024x766.jpg)
差し込むとき、よりが戻ってしまうことがあるので、そのたびにペンチでよりをつけておきます。
![3本目完了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1792-1024x768.jpg)
これで、3本目が完了。
芯綱は、まき差しと違って巻き込まれていきませんが、表裏がわかりやすいので、最後に切りましょう。
4本目から6本目まで
![4本目の差し位置](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1795-1024x768.jpg)
裏側のストランドのいちばん下側が4本目です。
差し位置は、3本目が出てきた下側の2本。
6本目までこれを繰り返します。
6本差したらチェック
![6本目完了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1797-1024x768.jpg)
6本目を差し終わったら、すべてのストランドが同じ高さで(赤いライン)、1本ずつ隣り合っているかチェック。
同じところから2本出ていたり、隣になかったりすると間違いですので、やり直します。
2回目の差しはじめ
![2回目の差しはじめ](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1798-1024x768.jpg)
2回目の差しはじめも、
1超し2差し
どこから始めてもいいですが、
- 差したストランド
- 次に差すストランド
がわからなくならないように気をつけます。
![よりが戻る](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1799-1024x768.jpg)
だんだんときつくなってきますので、よりが戻りやすいです。
そのつどよりを入れましょう。
![2回目2本目](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1801-1024x768.jpg)
2回目の2本目。
2回目1本目を挟んで下側の2本です。
同じように繰り返し、4回差す
![4回差し終了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1803-1024x768.jpg)
これを4回繰り返し、完了。
1回目と一緒で、それぞれがとなりあった位置からでてきて、全体的に、
かごを編んだ
ような見た目となります。
半差しを1回
![ストランドを分ける](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1804-1024x768.jpg)
玉掛け用のアイスプライスには、
半差し
が必要です。
これによって、編んだストランドがテーパー状となり、切れにくくなります。
![千枚通しで分ける](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1806-1024x768.jpg)
ワイヤーを編むより、ストランドをうまく分けるほうが難しいかもしれません。
千枚通しで分けています。
![半差し](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1805-1024x768.jpg)
分けたストランドの一方を、
1超し2差し
で編み込んでいきます。
![半差し完了](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1808-1024x768.jpg)
半差しが完了。
12本のストランドが出てますので、ペンチですべてを引っ張ります。
今回は、本差し4回と半差し1回。
本差し3回と半差し2回でも可能なんですが、
ストランドがばらけてきます
ので、難しいです。
![叩いてなじませる](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1809-1024x768.jpg)
ストランドすべてをつかんで、ハンマーでたたいてなじませます。
今回はサンダーで切断
![サンダーで切断](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1810-1024x768.jpg)
今回は、サンダーで切断。編み込んだ本体を傷つけないように気をつけます。
芯綱も、切断します。
切断した後、再びハンマーでなじませます。
![今回のアイテム](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1811-1024x768.jpg)
まとめ
![完成](https://hayasaru.com/wp-content/uploads/2021/06/DSC_1818-1024x768.jpg)
かご差しのまとめ
- まき差しより、手間がかかる
- 見た目がかごのようになっていて、美しい
- 差ししろが長いほうがやりやすい
- 差した部分が、まき差しより硬く丈夫だが編むのは大変
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