傾いた樹木を伐採するのには、危険がともないます。
傾いた方向じゃない方向に倒すのは、至難のわざです。
参考記事>>傾いたクリの木を伐採【上級編】ゼノアG5001Pで切る
また、そのまま傾いた方向には、簡単に倒せそうな感じがするんですが、伐っている最中に、木が裂け上がったりすることがあって、怖いんです。
参考記事>>傾いた木の伐採【あわや大惨事】裂けあがったクリの木
これを安全に伐採する、
追いヅル伐り
という技術があります。
傾いた方向に、受け口を小さく作ります
傾いた木を、傾いた方向に倒す際、受け口は小さめに作ります。
小さくても、方向はガンマークで確認しましょう。
スチールMS261C-Mのガンマークは、ロゴの上の黒い線です。このラインの延長線上に、木は倒れるんです。
銃をかまえるように(っていっても、わかりづらいですが)
正確に切りましょう。
追い口は突っ込み切りで始めます
次に、追い口を突っ込み切りで切り始めます。後ろの部分の切りのこしが、
追いヅル
となるんです。
チェンソーの下刃で、松の接線方向から切り始め、縦に突っ込んでいきます。
参考記事>>チェーンソーで突っ込み切りをする方法 丸太に穴あけも簡単
そのまま、切り進みます。
ツルは、少し多めにのこします。あんまり攻めると、チェンソーが挟まれます。
このアカマツの直径は、60㎝くらいありますので、私の45㎝バーでは反対側まで届きません。
反対側からも突っ込み切りして、追い口を切っておきます。
最後は、追いヅルを切り離します
さいごは、追いヅルを切り離します。
このとき、突っ込み切りで切った追い口より、すこし下に切り口を入れていきます。
そうしないと、倒れる樹木に、チェンソーが持っていかれることがあります。
倒れる方向に傾いていますので、木はすぐに倒れていきます。
バキンッ!
と、荒々しい音とともに倒れていきました。
追い口の突っ込み切りが、左右で少し高さが違っていましたね。
サルカ
の部分に、段差が付いてしまいました。
それをのぞけば、なかなか上手に倒せたんじゃないかと思います。
よかったよかった。
傾いた樹木の年輪は偏芯しています
やっぱり、直径は60㎝ありました。
この年輪のように、傾いた樹木の年輪は、芯が偏った方向にあります。
こんな、危ないアカマツは、台風で倒れる前に、
伐採しちゃいましょう。
こちらもおすすめ>>台風で倒れやすい樹木 危険な木ワースト5
コメント