今回の現場は、シカに樹皮を食べられてしまった
ドイツトウヒ
の伐採です。
昨シーズンの冬は、ここ蓼科でも雪が多く、増えすぎたシカたちも食べるものが無く、何頭か餓死しているのを見かけました。
シカも、冬を越すためには、何でも食べてしまうんです。
モミの木は枝が多くて伐採は大変ですが・・
今回伐採するモミの木(ドイツトウヒ)は、直径40センチ以下のそんなに太い木ではありませんでしたが、モミの系統は枝が異常に多く、伐採作業、特に枝払いは大変です。
枝が多いゆえ、大雪の日でも、モミの林の中は、雪がそんなに積もりません。
シカたちにとっては過ごしやすい林なんです。
そこいらじゅうに、黒豆みたいなシカのふんがあります。
好きなのかどうかはシカに聞いてみないとわからないのですが、トウヒの樹皮を食べてしまうんです。
ぐるりと一周、高さ1メートル以上にわたって食べてしまいました。
樹皮からは、樹液(ヤニ)が滴ったあとがあります。
そんな木が、この敷地だけで5本ありました。
樹皮が完全に一周剥がれてしまうと、木は水分を吸えなくなり、今はまだ緑色の葉っぱですが、やがて茶色く枯れていきます。
枯れた木はさらに倒れやすく危険ですので、伐採します。
体中モミの香りに包まれます
伐採する時期にもよりますが、トウヒにはヤニが多く、伐採をするとかなり体にヤニが付いてきます。
これがなかなか落ちなくて、からだ中に匂いがこびりつきます。
でも、匂い自体はいい香り♬
木の臭いの中でも、トップクラスの芳香なのではないかと思っています。
ちなみに、嫌いなにおいは、すこし芯が腐ったナラの木です。
けっこうキョーレツ、乾くといい薪になるんですけどね。
かなり明るくなりました
電線を越えてのクレーン伐採が完了。
そもそも、電線や別荘が無ければただ倒せばいい、簡単な伐採なんですが・・
作業前はうっそうとしたモミの林。
夏は、涼しくて私は好きなんですけどね。
伐採して、日当たりがよくなった別荘地には、今度は草がたくさん生えてくるんですよ~。
それがまたシカを呼び込みます。
枝が異常に多く出てくる病変、
テング巣病
にかかっている木もありました。
ドイツトウヒには、けっこう多いです。
こちらもおすすめ>>あるオスジカの憂鬱
コメント