木製のハンドルのついた道具が好きです。
人力のみを前提とした、昔ながらの道具。
現代では、山仕事に機械の力は不可欠なんですが、昔ながらの道具も、けっこう集まってしまいました。
ピンタレスト風に撮影(笑)
和斧のミキとヨキ
斧のことを、
ヨキ
と呼びます。
これは、四気、
太陽、土、水、空気
木を育てる4つの”気”。斧の片方にはこれを表す、4本線が入っています。
反対側には、3本の線、これは
ミキ
お神酒
を表しているといわれています。
斧で木を伐採する際、伐採する木に斧を立てかけ祈り、山の神様に
お神酒と四気
をささげ、伐採作業の安全を祈願しているのです。
和斧と洋斧
私の持っている斧は、伐採用ではなく、薪割り用の斧です。
和斧はホームセンターのもの。
洋斧は、
グレンシュフォシュ・薪割り槌
です。刃の角度がちがいますね。
参考記事>>グレンスフォシュブルークス 薪割り鎚 で薪割りをする
丸太を扱う強いみかた【トビ】
現代でも、丸太を車に積んだり、転がしたり引っ張ったりするのに、
トビ
はよく使います。
この刃先が、トンビの口に似ているから
鳶口(とびぐち)
薪を自分で作る人には、和風、洋風にかかわらず、1本は欲しいアイテムです。
わたしは、柄が折れたものを再利用して、大・中・小と、3つの長さのものをそろえています。
参考記事>>凍り付いた原木を玉切りする、土は切らないように!
定正(さだまさ)の打ち刃物
わたしの住む茅野市に、
という、鍛冶屋さんがあります。
荒川じんぺいさんの著書(奥様が茅野市の出身)、
僕は森に家出します
のなかで、
マキリ
を作ってもらった、鍛冶屋さんです。
荒川さんの作ってもらったマキリは、著書によると、両刃の剣なたのようです。
ナタには、両刃と片刃があります。
両刃は、樹木の枝払いなどにつかい、片刃は藪払いなどにつかいます。
片刃のナタには、右利き用と左利き用があります。出刃包丁などでも一緒ですね。
わたしは、こちらの片刃のナタのほか、
地拵え(じごしらえ)用のカマ、
台所の万能包丁、出刃包丁、刺身包丁、牛刀など、生活刃物のほとんどを、この鍛冶屋さんの刃物でそろえています。
むかし、調理師をしていたことがありますので、たくさんの包丁も集まってしまいました。
定正の打ち刃物は、ちゃんと研いでいれば、ものすごく、切れるんです。
地拵えとは、伐採した山林に、新たな苗を植えるため、土の流出防止に枝などを等高線上に重ねていく作業です。
この作業に立ったまま使いやすく、トビのようにも使えて、少々の太さの枝なら、ナタのようにスパッと切れるのが、
地拵え用のカマ
なんです。
もちろん、ふつうの草刈りにも使います。
どちらのカマにも、ケースが付いていなかったので、消防団から穴のあいた
消防ホース
をもらって、ケースにしています。
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