八ケ岳山ろくは、カラマツが多いです。
いきおい、伐採する樹木もカラマツがダントツに多いです。
カラマツは、まっすぐに生えていて、枝も少ないものが多く、狙った方向に倒しやすい樹木といえます。
ただ、どんな樹木でもそうなんですが、地上から眺めても、実際の高さがわかりづらいので、今回は概算で長さを測る方法を考えてみます。
こんな時に長さが知りたい
全くの山の中の伐採では、
搬出のしやすさ
を第一に考えて、ある程度の方向さえ合っていれば、バンバン倒していっても問題ありません。
問題は、倒す先に障害物がある場合です。
障害物が倒す先にあるにもかかわらず、そこにしか倒せないとき、高さがわかれば、
倒す樹木の根っこからの距離
を測ることで、そのまま倒せるのか、あるいは、登って行って特殊伐採しなければならないのかが、判断できます。
遠くから眺めて、定規で測ります
定規は、何でもいいですよ。
今回は、熊手の取っ手で測ります。
軽トラックの後ろのカラマツを倒します。
熊手を、腕を伸ばして片手でつかんで、取っ手の先端とつかんでいる部分を、倒すべきカラマツの先端と根っこの部分に合わせます(黄色いライン)。
熊手の取っ手をそのまま木を倒す方に寝かしてみます。
この時、顔の位置と定規との距離を動かさないよう注意します。
倒した取っ手の先端が、木が倒れた後の先端になりますので、何か目印を見つけて、確認しに行きます。
もう一例。
今度は、木の棒で測ってみます。
木の棒の、真後ろのカラマツ。
先端と、根っこの位置を目見当で合わせます。
木の棒を、根っこを基準に倒します。先端が、建物の真ん中辺になってますね。
倒れた後。
葉っぱがみんな落ちちゃって、わかりづらいですが、同じ位置から写真を撮ってみると、だいたいお家の真ん中辺まで届いてます。
普段から樹木の長さを把握しておく
一例目の熊手で測ったカラマツを先端までメジャーで測ってみます。
なぜ、測る必要があったかというと、倒した先が道路だったから。
測ってみると、27.7メートルありました。
同じ林層の同じ樹木であれば、その高さはほとんど一緒です。
5mも違う、ということはあまりないですね。
現段階で、八ケ岳の周辺のカラマツで、30メートルを超えるのはまれです。
急な沢筋の、密に生えたカラマツ林などでたまにあるくらいです。
伐採をするとき、造材するときなど、ロガーテープなんかを使って、普段から長さを把握しておくといいと思います。
目見当で長さを推測できるのは、樹木の全体が見渡せる広さと視界が必要ですし、正確ではありません。
倒すべき木の根っこから、メジャーで正確に測れば、倒した時の先端がどこに来るのか、あてずっぽうでなくてもわかるので安全ですね。
もちろん、狙ったところに狂いなく倒す技術も必要なんですけどね。
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