屋根の上に登りたいときに、全体にロープを張ってから作業すると、危険が減ります。
山暮らしでは、
- 屋根の落ち葉掃除
- 薪ストーブの煙突掃除
- 高いところから景色を見たい
こんなときに、屋根に登るんですが、そのほかにも、太陽光発電などをしているお宅では、掃除したいときもありますよね。
安全用のロープを張るために、最初に無防備で上ってしまうことがありますが、やめてください。
安価で簡単にロープを張れますので。
必要なもの
安全に屋根に登るために必要なもの
- ロープ
登山用のザイルが一番ですが、高価です。
クレモナのロープで、12ミリ程度のものなら、人間の重さの静荷重であれば余裕があると思います。 - 細い紐
手作りのスローライン用 - きんちゃく袋(ペットボトル用が最適)
- 自身の確保用安全帯
安全帯がない場合は、確保用のロープを切って、輪っかを作り、もやい結びで確保しましょう。
間違っても、普通のベルトには確保しないように。 - クライミング用の
アッセンダー
があれば、任意の場所で自己確保できるんですが、ない場合は、8ミリ程度のロープで、
プルージック
による自己確保で(後述)。 - 登山用カラビナ(あれば)またはシャックル
まずは、スローラインの製作
たいていの家庭には、ペットボトルが入る程度のきんちゃく袋があると思います。なければ、作るか、100均で。保温用の、キルティング生地が、ショックが少なくおすすめ。
これに砂を入れて、細い紐に結べば完成。
砂がなければ、土でもいいんですが、ちょっと軽いですね。湿らせばいいかもしれません。石は、やめたほうがいいです。
ひもは、なんでもいいですよ。
スローラインを投げて、屋根の上に通します
本物のスローラインは、するすると飛んで行って使いやすいですが、目的は一緒です。
専門家以外は、DIYしましょう。
うまく、反対側に行くまでに、練習が必要かもしれません。
山の中なら、危険は少ないですが、住宅地や、道路の近くでは、慎重に投げましょう。
向こう側に行ったら、ロープを縛って戻します
うまく向こう側に行ったら、きんちゃくは外して、確保用のロープをつけます。
それを、もう一度、投げたほうに引っ張って、戻していきます。
ここで、引っ掛かるときがあります。
二人でやれば、誘導できますね。
屋根の上にロープが通ったら、端を止めます
確保用のロープが屋根の上に通ったら、端っこを止めます。アンカーは、立ち木、丈夫な柱、自動車などに。
ロープに、アイスプライス(輪っか)があれば、カラビナやシャックルで止めます。
100均のカラビナは不可です。
また、ロープにシャックルを付けて、投げるのも、超危険ですのでやめましょう。
参考記事>>犬のリードを手作りする ロープを編んでDIY
ロープにアイスプライスがない場合は、もやい結びで。
もやい結びの方法
アンカーの木に、反時計回りでロープを回し、右手で端っこを持って、長い方のロープの上に置きます。
端っこを持ったまま、長い方のロープを手首にグルっと巻き付けます。
ここで、端っこをいったん離して、長い方の下をくぐらせます。
くぐらせた端っこをもう一度つかんで、
手首を引き抜きます。
これで完成。
もやい結びは、輪っかが閉まることがありませんので、安全帯がない場合の、自己確保にも使えますので、ぜひ覚えましょう。
立ち木の代わりに、自分に結ぶんです。
プルージック結びの方法
輪っかにした細いロープをこのように太いロープに絡めます。
もう一度くぐらせます。
これで完成。根元をもって、太いロープの上を滑らせます。
テンションがかかると、ロックしますが、いまいちの時があるので2本作りましょう。
屋根の上での自己確保
屋根の上には、梯子や、2階の窓などから登ります。
梯子で登る際は、登り切った時が、一番危ないので慎重に!
アッセンダーがあれば、簡単に自己確保できます。
ない場合は、細目のロープ(6ミリから8ミリ)で、80㎝くらいの輪っかを作り、確保用のロープに2重に巻き付けて、
プルージック結び
という方法で確保してください。一本では、不安なので、2本つけましょう。
また、靴は、屋根の上で滑らないように、地下足袋などをはいた方がいいでしょう。
ない場合は、なるべく新しい靴で。ソールが滑りにくいです。
こちらもおすすめ>>薪ストーブの煙突掃除をしてみたら意外と簡単だった
コメント