前回の伐採記事で、傾いたクリの木の伐採を紹介しましたが、実はその前に、とても危ないことがあったんです。
参考記事>>傾いたクリの木を伐採【上級編】ゼノアG5001Pで切る
やっぱり傾いた木は怖いですねー
現場でクリを切っていたのはY君。
伐採歴2年の若者です。
呼ばれて行ってみると、見事に裂けあがったクリの木が。
追い口を切っている間に裂けあがっていったとのこと。
もし、このまま木が裂けきって、下に落ちてくれば、下で伐採作業している人は無事ではすみません。
今回は、途中で止まって、何とか事故にならずに済みましたが、Y君はすっかりビビってしまって、私に助っ人を頼んできたのです。
現場からは以上です。
傾いた木は【追いヅル切り】で
では、傾いた木を安全に倒すにはどうすればいいのでしょうか?
写真はミズナラの切り株ですが、切り株に3段の段がついています。
このミズナラは写真の右側に大きく傾いていて、切っている最中に倒れてしまう恐れがありました。
ですので、受け口を作った後、追い口を切る際に、普通に切り始めるのではなく、
突っ込み切り
で、一番後ろの根張りの部分を残して切り始めます。
そのまま切り進め、既定のツルを残すまで切り進めます。
最後に追いヅルを切り離します
最後に残してあった切りのこしを
追いヅル
といいます。
ミズナラなんかですと、このように根張りがあることが多いので、それを利用するといいでしょう。
この追いヅルを最後に切り離すんですが、この時、追い口を切った高さより、少し下で切っていきます。
この高さが高いと、チェンソーも一緒に倒れる木にはさまったまま持っていかれることがあって危険です。
木は、すぐに倒れ始めますので、自身の安全を確保してから追いヅルを切りはじめましょう。
どうしても裂けさせたくない木はロープを巻いておく
広葉樹は、傾いている木も多いですが、太い木になると、価値が高い木になります。
こんな木を裂けさせてしまえば、木材としての価値は下がってしまいます。
ですので、そんな場合は、幹にロープをぐるぐる巻きにきつく縛ってから切るといいです。
倒れた衝撃で、折れてしまうこともありますが・・・
突っ込み切りをマスターしよう
突っ込み切りをマスターすれば、
- 追いヅル切り
- 丸太の穴あけ
- チェンソーがはさまらずに切り株の処理
- カービング
など、たくさんのことができるようになります。
突っ込み切りについては、次回の記事で紹介したいと思います。
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