仕事で土を掘っていたら、土の中にキラキラと光るものがありました。
黒曜石(こくようせき)でした。
北八ヶ岳から霧ヶ峰、和田峠にかけては、黒曜石が産出するんです。
ひろった現場は北八ヶ岳、冷山(つめたやま)の山ろく。
冷山 には、巨大な黒曜石の露頭があって、縄文人が黒曜石を採掘した跡もあるんです(場所は非公開)
別名は【星糞石】ほしくそいし!星のかけらのほうがロマンチックだよ
黒曜石の別名は、
星糞石(ほしくそいし)!
星のかけらという意味なんですが、あんまり上品ではありませんね。
マグマが急激に固まった火成岩で、ガラスのように透き通っているのが特徴です。
わが長野県の、
県の石
となっています。
黒曜石は、赤土の中にありました。
赤土は、もともと火山灰ですので、この一帯は火山活動によってできた地層のようです。
縄文人の憧れの宝石
黒曜石をたたいて割ると、貝殻状に鋭利に割れ、縄文人が刃物として使っていたことはよく知られています。
写真は、土器がよく出てくるという近所の畑から見つけた、矢じりと思われるもので、当時小学生だった長男の
たから箱
のなかにしまってあります。
大きさは2cmくらい。こんなもので狩猟ができたんでしょうか?
縄文海進で、関東地方がまだ海だった頃、この宝石を求めて全国からジョーモニアンがこの地にやってきたと言われています。
こんな小さな矢じりなどは、狩猟用具というよりも、装飾品だったのかもしれません。
現在、槍や弓矢を使っての狩猟は認められていませんので、わたしも装飾品として、頂いた水晶と合わせて玄関先に飾ってみました。
これで金運が上昇するかも(笑)
重しにのせてある大きな黒曜石は、和田峠の近くの工事の際に拾ったもの。
あまり透き通ってません。
当時、和田峠の近くでは、黒曜石を焼いたパーライト(土壌改良剤)を製造していましたが、最近その会社も廃業してしまいました。
黒曜石には、ロマンはありますが、現代では、利用価値があまりない石なのかもしれません。
横谷渓谷の大瀧神社に大きな黒曜石があります
国道299号線、麦草峠の茅野市側の横谷渓谷に、大瀧神社という神社があります。
こちらの神社のご神体が、大きな黒曜石となります。
この黒曜石の原石は、 そのむかし、冷山(つめたやま) より馬で曳航し搬出して、人力でこちらに建立され、祀られたそうです。
機械のない時代、この山の中での石の移動、さぞかし大変な事業だったことでしょう。
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