私の買った土地は、茅野市の笹原区という集落から御射鹿池に上る県道沿いにあり、赤松、サワラ、雑木の混合林で北向きに緩やかに傾斜してました。
南側に県道が通り日当たりもよく一目で気に入りました。
ぽつんと一軒家じゃん

近くに住宅は1軒もなく、はるか遠くにおとなりさんのお宅が見えます。もう少し御射鹿池のほうに上ると大手ゼネコンの運営する別荘地があって、住んでいる人も結構いるようです。
私の買った土地も、別の大手ゼネコンがリゾート地として開発するために買い集めていた土地の一つで、すぐ近くには「蓼科ダム」が公共事業によって造られる予定でした。
しかし、「脱ダム宣言」を引っ提げて長野県知事に当選した田中康夫氏によって、ダムの計画は中止となり、リゾート開発もいつの間にか中止となって、この土地は宙ぶらりんになっていたようでした。
その土地をいろいろな人のお世話になって購入することができたのです。
ありがとう、大手ゼネコン!
地目は山林と原野 ほんとに原野でした

土地の広さは約470坪あり、私にはとても広大に見えました。しかし開発される前の土地なので上下水道などのインフラはありません。地目は山林と原野で二筆に分かれていました。
私はすぐに
「こんなところに住めるのだろうか?」
と不安になっちゃいましたね。なけなしの貯金は土地購入費ですべて使ってしまったんです。
さらに、子供も生まれたばかりだったのです。
「とりあえず木を切ろう!」
なぜかそう思いました。自分の誕生日に「チェンソーが欲しい!」と妻にねだり、カインズホームでハスクバーナ141というチェンソーを買ってきて、見よう見まねで木を伐りまくりました。

しばらくは切った木を薪割りしたり、それをドラム缶で燃やして焼き芋を作ったり、キャンプのまねごとをして現実を逃避するのでありました。
<注意>
茅野市において木を伐採するには、「伐採届」を提出する必要があります。私は知らなかったので事後報告となってしまいました。簡単な書類でしたので、事前に提出しましょう。
フクロウの住む森

夕方、県道の上の電線にフクロウが止まっていました。木を切っちゃってごめんね。
こんな環境を守りながらここに住みたいと心に誓ったのでした。
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