我が家のお風呂場は、壁がヒノキの板張りなんですが、住み始めてしばらくするとカビが生えてきてしまいました。
市販のカビキラーなどで漂白したりしていたんですが、目が痛いし、臭いしで、何かいい方法がないものか長年悩んでいました。
防虫・防腐対策として、ホウ酸塩処理というものがあります。バイオリンの名器、ストラディバリウスにも使われていたそうです。
これを施すと、カビ対策にも有効ということなので、早速散布し、効果を実感できましたので報告します。
お風呂場はかなり効果がありました
お風呂場の換気を良くしたりしてたんですが、かなりカビが生えてきてしまいました。
そこで、ホウ酸塩溶液を散布してみました。
漂白剤のように、目に入ってもいたくありませんし、なんなら、目の洗浄にも使えるのが
ホウ酸塩
なんです。
一年後の同じ場所なんですが、写真ではよくわかりませんね。しかし、
- 新たなカビが生えてきていない。
- お風呂場全体があかるくなった。
- 漂白剤のような毒性がない。
ホウ酸塩の毒性は、塩と同程度。哺乳類に対してほとんど毒性がなく、昆虫、菌類に対してのみ効果があります。
など、実感としてはかなりの効果を感じました。
黒くしみになったところの、漂白効果まではないんですが、もう漂白剤を使うのも嫌なので、しばらくはホウ酸塩のみでカビ対策をしていきたいと思います。
カビた薪で検証
お風呂場ではかなりの効果が実感できたんですが、写真ではあまり伝わらない感じですので、いいサンプルを見つけました。
カビた薪(略して汚薪)
です。黄色いカビなんかも生えていて、美しいです。
雨ざらしにした薪の、下の方で発生しています。
もったいないので、自家用に使うために積みなおしました。
ここに散布してみます。
散布してから3か月。
黄色い奴はほとんど消滅しました。
新たに、カビが生えても来ていません。
やはり、漂白効果はないので、黒いところは白くはなりませんが。
ホウ酸塩水溶液の作り方
薬局で売っている、ホウ砂。500グラムを10リットルのポリタンクにすべて入れて、熱湯を注ぎます。
お湯はいっぱいあったほうがよく溶けます。
これで、約5%の濃度の水溶液ができます。常温の水溶液では、この辺りが飽和濃度のようで、すこし温度が下がってくると、沈殿物が生じて、スプレーなどがつまってきます。
ですので、すこし薄めに作ったほうが扱いやすいです。
ちなみに、この飽和水溶液に、
100均などでも売っている、PVA洗濯のりを混ぜると、
スライム
を作ることが出来ます。子供が保育園のころ、市のイベントで大量に作ったのは懐かしい思い出です。
今回は、スライムは我慢。
この、水溶液は腐敗しませんので、余ってもこのまま取っておくことが出来ます。
私は、専用のスプレーボトルを買ってきて散布しています。
散布後は、スプレーを洗っておかないと、乾燥して結晶化するのでつまっちゃいます。
でも、防腐剤等を塗ることを考えると、作業自体はかなりラクです。片付けも。
また、ホウ酸塩には、
- 消臭効果
- 防虫効果
- 防炎効果
など、住宅周りに対して、かなり有用な効果が期待できますので、これから様々な検証をしていきたいと思っています。
とくに、山暮らしの悩みの1つ、
防虫効果
については、近年より実証実験中なので、使いうちに報告したいと思っています。
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