今回の伐採は、道路の横にそびえたつ大きなモミの木です。
枝はほとんど道路の上に張り出し、昼なお暗く、道路の雪もなかなか解けないし、数年前には台風で折れた危険な木でした。
モミはモミでも、御柱祭に使われる
ウラジロモミ
ではなく、モミの仲間の
ドイツトウヒ
の伐採となります。
樹齢53年、目通り周囲195㎝、長さ31メートル
全部で4本あった危険なドイツトウヒ。一番太いので
目通り周囲195㎝
ありました。単純に円周率で割れば、直径62㎝くらいとなります。
それほど太いわけではありませんが、近くで見ればかなりの巨木に感じます。
それは、カラマツなどに比べて
枝が異常に多い
からかもしれません。
はしごでワイヤーをつけて、チルホールで引っ張ります。
2連はしごで登っても、高さが心もとなく、さらに登ってなるべく高い位置にワイヤーをかけます。
まわりは雪だらけですので、シャックルのピンなどを落としてしまえば
一生見つからなく
なってしまうので、ピンクのテープで目印をつけておきます。いったいいくつのピンをなくしたことか。Uの部分のみたくさん残ってますよ(笑)
まっすぐなので伐採は大成功
いきなり盛大な雪けむりをあげて倒れました。
ドイツトウヒはまっすぐな木が多く、枝の張りさえ注意すれば、伐採自体はむずかしいものではありません。
滅多に車が通らない道ですが、それでもこの瞬間は車が来ないか細心の注意を払っています。
あとから枝が落ちてくるんです。
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やっぱり【おんばしら】になりました
切り株部分の直径は70㎝ありました。
くさりもなく、素性のいい木です。
年輪を数えてみると、樹齢は53年。わたしより少し年上ですが、思ったほどの樹齢ではありませんでした。
やっぱり、成長が早い木なんですね。
倒れたドイツトウヒを枝払い。
急に吹雪いてきました(笑)
Gさんの肩に雪が降り積もります(私にもですが)
枝払いしたのち、全長を測ってみると、31メートルありました。
久しぶりの30メートル越え。
その山の大体の木の高さを把握しておくと、のちの伐採作業で役に立ちます。
素性のよい太い部分は、大工のコバちゃんが、練習用の御柱に欲しいということで、ユニックで搬出となりました。
本番の御柱祭(今年あるんです)に向け、この木に
めどてこ
をつけて、練習をするそうです。
御柱祭が大好きなGさんが、もうお祭り気分になっていました。
トラックに積むと、やっぱり大きかったです。
少しはみ出ちゃった(笑)
練習用の御柱は、そのあと地区の小宮祭のお祭りで使ってくれるそうです。
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道路が明るくなりました
伐採を終え、道路が明るくなりました。
暗いうえカーブで、しかも交差点もある危険な場所だったんですが、見通しもよくなりました。
4本のうち1本は、数年前の台風で長さ10メートル付近で折れ、その際は道路も通行止めとなってしまいました。
たおれない木は無いんですが、倒れやすいドイツトウヒは、あまり大きくしてはいけませんね。
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