こんにちは。ハヤサル(hayasaru)です。
今回はなぜ私がサルなのかについてお話ししたいとおもいます。
木登りが仕事に?
子供のころから木登りが大好きでした。私の故郷、埼玉県春日部市には意外と森が多く、放課後の帰り道は木に登って遊んでいました。
カブトムシを捕りに高い木に登って、落ちたこともありました。
高校生のころからは山に登るようになって、ロッククライミングもやりました。
その延長で山に住みつき、最初は山小屋で働いていました。
しかし、山小屋の仕事はホテルの仕事と大差なく、あまり自然の中の仕事っていう感じはしなかったですねー。
そんな悩みを抱えながら過ごしていたある日、伐採の仕事にであったのです。
なかでも、木の上で作業をする「特殊伐採」につよく心を惹かれて、現在その仕事もすることがたまにあります。
特殊伐採のケースを紹介しましょう。
なぜ木の上で木を切るのか
このケースは庭先にあるトウヒで、樹齢は約50年。写真にある通り家屋が近くにあり、たおすことができません。
今回は高所作業車が近くに入れたので、まず枝を払い、幹本体は上からだるま落としにしていきます。
大きな枝はロープをかけて下の人がゆっくりとおろしていきます。
このようなケースは比較的安全に作業をすることができます。
このように、たおすことができない木を伐採することを特殊伐採というんです。。
電線などの障害物
このケースは電線の間に育ってしまった赤松、樹齢約50年です。
八ヶ岳のこの一帯は、戦後に植林されたものが多く、樹齢は50年くらいが多いですね。
このような電線の近くの木が、台風などで停電を引き起こしているわけです。中部電力の皆さんが毎日のようにこのような木を処理していますが、木も成長するので、永遠に終わらない気がしますね。
この切断面より上の部分はクレーンで吊り上げて地上に下ろし、次にこの電線の控えのワイヤーをかわしてからもう一度クレーンで引っ張ってもらって処理しました。
クレーンで伐採
このようにクレーンで吊ることができれば家屋を越えて広い場所へと木をゆっくり倒すことができます。
しかしクレーンのつり上げ能力は遠くなればなるほど低くなるので、その時は自らが木の途中に張り付いて、何段かに分けて切っていかなければなりません。
自分が木の途中にいて、下に見えるクレーンが切った木をおろしているところです。真下には雪がかぶっててよくわかりませんが建物の屋根が見えます。
真下を見るとこんな感じ。テラスに上る階段が見えます。
この伐採方法は逃げ場がありませんので、危険な作業です。安全のための装備など、万全を期してはいますが、生きた心地はしませんねー。チェンソーのおがくずもすべて体に降りかかってきますので、ゴーグルなどは必需品です。
まとめ
こうして私はサルになったのです。わたしは毎日特殊伐採しているわけではありませんが、世の中にはすごい技術を持った方々がいて、この専門職を
空師(そらし)
と呼んでいます。
特殊伐採に使う道具など、また今度紹介したいと思います。
こちらもおすすめ>>ハスクバーナゼノア GZ360EZで特殊伐採
空師の第一人者、和気邁(わき・すぐる)さんの本はこちら>>
コメント
まったくオ・サ・ル〜ですね。安全第一で、楽しく作業してくださいね。
ブログ、引き続き頑張って続けてくだサル!
マッカチンかときちさん、お久しぶりです。
ことしの薪の準備はもう終わりましたか?
ぜひ今度、薪ストーブを見せてください(笑)