先週に引き続き、日曜日の薪の配達。
南八ヶ岳は、だれが見ても寒そうなたたずまいです。
午前中に、配達を終え、午後は灯油の買い出しに。諏訪まで、ポリタンクを積んで買いに行ってきました。
山暮らしの灯油配達、別荘価格に注意
山暮らしと薪ストーブのブログを書いていますので、
灯油なんて買うの?
と、思われるかもしれませんが、我が家の給湯系のエネルギーは、すべて灯油です。
プロパンガスもありますが、こちらはガスコンロのみに使われています。
さらに、子供部屋には、石油ファンヒーターが。朝の忙しいさなかにも、ファンヒーターの速効性、タイマーの利便性に、お世話になっています。
子供は、薪ストーブが燃える室内で、タンクトップになり、ファンヒーターの前で、テレビゲームをしています。
ぜんっぜん、エコじゃないですねー。
山暮らしを始めた最初の年、400リットル入る、我が家の灯油タンクに、近くのガソリンスタンドに配達を頼んだら、その価格の高さにひっくり返りそうになりました。
茅野市は、ガソリンが高いねー、
高速を乗ってやってきた、観光客はいいます。
さもありなん。
ペルシャ湾から、巨大タンカーに載せられて、はるばるニッポンにやってきたペトロリウムは、巨大プラントで精製され、これまた巨大なローリー車で中央高速をひた走り、山の上のスタンドまで、やってきます。
そこから、人件費をかけ、別荘でも、限界集落でも、おんなじ配送料で配達されるんです。
わたしも、燃料=薪を、配達していますので、わかります。
でも、諏訪まで行けば、全国チェーンのホームセンターで、比較的安く売っています。
今日は、
1リットル66円
でした。
薪の値段は高いのか?安いのか?
そのホムセンで、わが家と同じ、40㎝の薪が一束、
税抜き648円、税込み712円
で売っていました。たっけーな。
束も、心なしか小さい・・まあ、高級な薪ですから。
うちは、雑木の薪として、バラ薪で1束あたり、
税込み300円
で、売っています。
灯油との比較
最初に頼んだガソリンスタンド、頼んでもいないのに自社のシールをタンクに張っていきました。
そうすると、ほかの会社は、もう入れることが出来ないんでしょうか?すぐに、はがしたけどね。
そんなこともあって、このスタンドに不信感をいだきました。どうせ、私はホムセンが好きなのでよく行くし、ポリタンクで6個くらい、120リットルを、買いに行きます。
ところで、灯油1リットル当たりの発熱量は、
36.7MJ(メガジュール)
木質バイオマス1Kgの発熱量は、
10.0MJ
灯油のストーブの熱効率は、約90%。
1リットルの灯油から取り出せる熱量は36.7MJ/L×1L×0.9=33MJ。
薪ストーブの熱効率は、70~90%、平均80%として
1リットルの灯油と同じ熱量を得るのに必要な木質バイオマス量は、33MJ÷8MJ=4.1kg。
参考記事>>林野庁ホームページ
うちの薪は、1束300円、1束はだいたい10Kgですので、4.1Kgでは、
123円
約2倍、となります。
要するに、
- 今日、売った薪の売り上げで、灯油を買ってストーブで焚く
- 経済合理的には、2倍の儲け
となるはずです。
それでも薪を焚くのは?バカなの?
私が、キャンプをはじめ、山暮らしをはじめ、薪ストーブを焚くことになった、直接の原因は、中学生の時に読んだ、雑誌BE-PALに連載をしていた
作家 田渕義雄
さんの、山暮らしにあこがれたせいなんです。残念ながら、田渕さんは故人となってしまいましたが、その著書(翻訳)
薪ストーブの本 – 薪エネルギーと、薪焚き人の人生
は、薪焚き人なら、いま読んでも楽しい本です。なんたって、薪ストーブメーカー、
バーモント・キャスティングの著作ですから。
そのなかで、夫が妻に、
「今日は疲れたから、石油の配達を頼んでくれる?その炎で癒されたいから」
みたいなジョークの一節があるんです。
まさに、これ。
エアコンやファンヒーターでは味わえない、
炎の癒し。
こればっかりは、薪ストーブを焚いている人にしか、わかりませんよね。
こちらもおすすめ>>春になると薪ストーブの着火回数が増えますね 着火剤はタダ同然でDIY
コメント
私も田淵義雄さんにとても大きな影響を受けた1人です。
憧れを通り過ごして、俺は長野県の佐久地域に住む運命、と勘違いして幸せな人生を過ごしてます。
実父や義父が亡くなったときよりも、一番大きなショックを受けたのが田淵さんでした。
改めてご冥福をお祈りするとともに、あたりまえの生活が送れている事に日々感謝です。
お互い身体には十分気をつけて、きちんとメンテナンスと検査を受けましょう(笑)
実は年をとってるんですよ。僕たちも。脳内は中学生のままですが…
マッカチンかときちさん
なんといっても、田渕さんの著書では、【寒山の森から】に一番影響を受けましたね。
擦り切れるほど読んだ単行本は、高校生の時にかときちさんから借りたままのものでした!
今度、文庫本がヤマケイ文庫から出ましたよ!