私の買った土地には水道がありませんでした。
茅野市の水道も付近には通ってなく、井戸を掘る必要があったのです。集落の人によると、この付近は掘れば水は出るはずだといわれましたが・・・
井戸の掘り方はいろいろありますが、一番お金のかからない方法を考えました。
「そりゃもう、自分で掘るしかないでしょう」
バックホウ(パワーショベル)で掘りまくる
幸い、私の妻の兄が、当時土木系の仕事をしていて、バックホウで井戸を掘ったことがあるというのです。
私の勤務先にもコマツのバックホウPC220という大型の重機があり、貸してもらえることになりました。
義兄と二人でその重機で掘りまくりました。
しかし、いくら大型の重機とはいえ、垂直の穴を掘るのは6~7メートル位しかできないです。そこで今度は自分の居場所を下げていきながら掘り進めていきます。
赤土の層が終わると、今度は石のまざった砂の層が出てきました。
この層は非常に硬く、次々と石が出てきて、なかなか掘れません。3日間かかって最後に大きな石を動かすと、その下から水がでてきたのです!
私たちは、しばらく湧き出る水を、幸せな気分で眺めていました。
そこからさらに水が溜まるように2メートル掘り進めて終了。
次の日の朝見てみると、かなりの量の水が溜まっていて、
「ああ、これでここに住めるんだあ」
と思い、とてもうれしく、ほっとしました。
ヒューム管で井戸に仕上げる
コンクリート製のヒューム管は、直径60センチメートルのものを5本頼みました。
ひとつ2万円くらいでした。
掘った深さは測ってみると12メートルで、ヒューム管の長さが2.43メートルなのでこれを5本縦に設置していきます。
一番下のヒューム管には、大ハンマーで穴をいくつか開けて水が通るようにしました。その周辺に、掘り出した巨石を埋め戻し、上に行くにつれて小さい石で埋め戻すようにしていきました。
自然のろ過装置のようにしたかったのです。
これで毎日、お風呂にはいれるくらいは水が溜まるでしょう。
日立深井戸用ポンプDMP-400Vを設置する
井戸のポンプは深さ7メートルまでの浅井戸用のものと、それ以上の深井戸用があって、深井戸用は一般にちょっと高価ですね。
深井戸用ポンプは配管が2本必要で、その先端には”ジェット”という部品がついています。一本は空気を送り込み、一本は水を吸い上げるようです。
隣町の、原村に別荘がある知人が、私の計画を知って、日立の深井戸用ポンプをくれました。DMP-400Vという形式のポンプで、配管部分がちょっと壊れているという(だから、いらなかったのですが)。
壊れていたのはねじ山で、これはタップを立て直して修理しました。
家を新築した際に設備屋さんが、先端にジェットをつけて配管してくれ、蛇口から水が出てきました。
こんな当たり前のことがやっとできたのです。
このポンプ、中古ゆえに2年後に壊れて、結局同じものを買いなおしました。ネットで20万円くらいでした。
こちらもDIYで設置しなおしたのでした。
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