前回の記事では、玉切りの仕事を請け負いました。
その際に玉切りした原木は、ほとんどがニセアカシア(ハリエンジュ)だったんです。
造成前に伐採。
伐採時期は、昨年の秋。
積んであった枝の方を見てみると、まだ葉っぱが落ちる前の、秋も早いころだったことがうかがえました。
伐採時期から、半年くらいは経っていそうでした。
前回の記事>>別荘地で【薪ストーブ】を楽しみたい際の注意事項
外来種【ニセアカシア】または【ハリエンジュ】
一般的にアカシアというと、このハリエンジュのことをさすことが多いんです。
特徴は、以下の通りです。
- ニセアカシア、別名ハリエンジュ、ブラックローカスト
- 北米原産のマメ科の樹木。
- 比重は0.77、重硬で強度は大きい。
- 菌に対する強度が強く、米国産材の中では最も対朽性が高い。
- 対朽性が高いことから、造船用材、フェンスの支柱、枕木、燃料などに使われる。
- 花は藤の花のように白く垂れ下がり、この花の蜜を集めたハチミツは、アカシア蜜として、高級品。
薪にするには、最適な雑木の1つです。
参考記事>>いろいろな雑木薪【1】販売用薪の種類
ハスクバーナ545で切るも、キレナイ・・
積んであったアカシアの原木のうち、
立ち枯れたアカシア
が、けっこう混ざっていました。
その、対朽性の高さから、枯れても腐って倒れたりせずに、そのまま立っているのです。
写真は、現場すぐ横の山林の、立ち枯れたアカシアです。樹皮がはげ、上の方は白っぽく見えます。
積んである原木のうち、立ち枯れの原木を切るのは、まるで
コンクリートを切るように硬い
んです。
出てくるおがくずも、細かく、粉塵も舞い上がって、作業服が黄色くなります。
昨晩、しっかりと目立てをしてきたんですけどねー。
試しに、ミズキを玉切り。
しっかりと、長ーいおがくずが出てきていますので、目立てはちゃんとできているようです。
そのまま燃やせますよ、これは
超かたい、立ち枯れアカシアの木口で含水率を測定。
計測不能か、測れても1ケタ、ほとんど水分が含まれていません。
まわりは少し、柔らかくなっていますが、中はしっかりと硬く、全く腐っていません。
こちらは、生きていたアカシア。でも水分は少なく、含水率9.1%。
もともと、水分が少ないんです。
こちらは、同じ原木の山にあったミズキ。
含水率21.9%ですので、ミズキの名前の由来がわかる結果になりました。
参考記事>>伐採してすぐの薪原木の重さと水分
薪がたりなくなったら、立ち枯れのアカシアを伐採しよう
来シーズンに販売する予定の、薪小屋の薪。
アカシアが多いんです。
娘が、こちらから薪を運び、盛大に燃やしてしまいました。
参考記事>>伐採から3か月半、薪割りから2か月半の薪をストーブで燃やす暴挙に出る
含水率は14.8%。
このときも、アカシアの薪は普通に燃えました。
含水率1桁など、水分はほとんど
ナイ
に等しいです。
薪が足りなくなったら、立ち枯れのアカシアを伐採して、すぐに燃やすとよさそうです。
再び、玉切りの現場。
仕事として請けた以上、硬くてもめげずに切って2日間。
まだすこし、原木が残ってしまいましたが、誰もがうらやむ量の、玉切りの山ができました。
わたしも、うらやましいです(笑)
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