12月に入ってから伐採した、薪の原木を玉切りしています。
ニセアカシアとコナラ。
両方とも、比重が重く、薪としては最高の樹木です。
冬に伐採した樹木ですので、水分は少ないはずなんですが、心なしかニセアカシアの玉切りの方が軽い感じがしたんです。
比重はコナラ0.68、ニセアカシア0.77
樹木の比重だけでいえば、コナラよりもニセアカシアの方が重いです。同じようなサイズの玉切りの、重さの違いはどこからくるのでしょうか?
おそらくは、水分が関係しているはずです。
そこで、玉切りしたばかりの木口で、含水比を測ってみます。
こちらはコナラの水分。
20.2%。
こちらはニセアカシアの水分。
13.2%、このまま薪として燃やせそうな含水比です。
何かの間違いかと思って、何回も測ってみますが、だいたい同じ結果となりました。
両方とも、伐採した日は同じです。伐採してから、まだ1か月も経っていません。これはいったいどういうことでしょうか?
コナラは紅葉して、ニセアカシアは枯れるだけ?
コナラやミズナラは、秋に紅葉して、赤や黄色に美しく染まります。
水分が少ない年の紅葉は、あまりきれいじゃありません。今年の紅葉は、一段とキレイだったような気がします。水分が、多かったんだと思います。
一方、ニセアカシアは、花はきれいですが、紅葉の時期にはお世辞にもキレイとは言えません。
葉っぱを落とす時期になると、一気に水分が抜けるのでしょうか?あっという間に葉っぱがなくなります。
そもそもニセアカシアは、それほど水分を必要としない樹木なのかもしれません。荒れ地に生えていることも多いです。
樹木によって、水分はずいぶん違います
写真の樹木は、ケヤキと同じ仲間の、ハルニレ。
受け口を切っただけで、水が噴き出してきました。
濡れているから、ヌレ。訛って、ニレ。英語ではエルム。
冬に伐採しても、水が噴き出してくることもあります。
比重は0.59。
薪の最終形としては悪くないですが、この水分の多さゆえ、乾くまでに時間がかかりますね。
そう考えると、ニセアカシアって、かなり薪に向いている樹木だとおもうわけです。
河原などに群生していることがありますが、薪用の樹木としてだれかこれを植林して、販売してみたら、意外と儲かるかもしれません。いかがでしょうか?
あなたがやらないなら、私がやってみようかな♪
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