前回はチェンソーの工具入れについてでしたが、今度はその中身について紹介したいと思います。
参考記事>>チェンソーの工具入れを考える 現時点ではロスコが最高かな
画像左上より説明していきたいと思います。
スチール 丸やすり付きホルダー
チェンソーの刃は、刃物である以上、研がなければ切れなくなってきます。
よく切れる刃じゃないと機械にもよくないし燃費も悪いんです。
一般的には丸やすりで研ぎます。
丸やすりを、定規のようなホルダーにつけて、角度を確認しながら目立てできるのが、スチールの丸やすりホルダーです。
ベテランの山師はこんなものは(はずかしくて)使えないとおっしゃる。
私が受講したチェンソーの講習会で、講師の先生が、
「フリーハンドでいくらまっすぐに直線が引けても、定規で素人が書いた直線の方が絶対にきれいだ。」
とおっしゃっていたので、素人は素直に定規を使いましょう。
このホルダーには刃に対する角度が表示されていて、角度を合わせてまっすぐに押していきます。
そう、やすりは引っ張ってはいけないの。一方通行です。
角度は、ソーチェーンの箱のうらにかいてあります。大事な情報なので箱は取っておきましょう。
現場で使うには、このホルダーは使いやすいです。これだけでそこそこ切れ味が回復します。
ハスクバーナ目立てキット
しっかりと切れ味を回復させたいときは、この目立てキットを使ってます。
コンセプトはスチールと一緒だと思いますが、このキットには、
- 丸やすり(2本)
- 平やすり
- コンビゲージ(角度のホルダーと、デプスゲージが一緒になったもの)
がセットになっていて、別々にそろえるよりお得ですよ。
デプスゲージは、刃が食い込む深さを決定するもの。
切り刃を研いでいくうちに少しずつ刃が後退していくので、デプスゲージで削っていかなければ、カンナの刃が出ていないのと同じで、切れなくなっていきます。そんなときは・・・
平やすり・デプスゲージ
オレゴンのデプスゲージセット。この木製のハンドルはついてないです。ハスクだと
どちらも薄い鉄板でできていて、ソーチェーンの切り刃に装着して飛び出た部分を削っていきます。
オレゴンのデプスゲージは、平らにしか削れないのでホントは後で角を削らなけらばいけないんですが、ハスクのコンビゲージは最初からななめに削れます。
いずれも消耗品なのであまりにも薄くなってきたら買い替えましょう。
コンビネーションレンチ
コンビレンチは新品のチェンソーには必ずついてきます(最初はバーとソーチェーンが組み立ててないからです)。
新たに買う必要はないと思います。車載工具で十分。
ちなみに写真のバーはさかさまについているんですが、均一に摩耗させるために、時々バーをひっくり返すことをおすすめします。
サインペン
ソーチェーンを目立てするとき、どこから初めたのかわからなくなることがありますので、スタートのコマをサインペンで黒く塗りつぶしてからはじめるといいです。
オレゴングリースガン
サインペンの横にある太いサインペンみたいのが、オレゴンのグリースガンです。
バーの先端がローラーになっているチェンソーは、その付近に給油のための穴があります。
その穴に押し付けるだけでグリースが給油できちゃうんです。
もちろん市販のグリーススプレーでも構わないですが、コスパはあんまりよくないですね。
このオレゴンのグリースガンは、お尻のほうから自分でグリースを詰め込まなければならないのですが、一般のグリースガンに使うカートリッジを買えば、10年は使えるかも。
目立てクランプ
いちいちクランプで固定して目立てをするのは面倒だとおもっていました。
ある日仲間が使っていて、借りてみると明らかに仕上がりが違うことに気づきました。
それ以来自分でもつかうようになりました。このタイプは材木の上ならどこにでも叩き込んで使えます。切り株でもオッケー。いろんなメーカーのがありますが、私は目立つオレンジのものを選びました。
小物入れ
私はこの小物入れに、
- キャブレター調整用の小さいマイナスドライバー(付属品)
- 替えの点火プラグ(自分のチェンソーの型番を見ておく)
- 替えのスターターロープ
- その他細かいもの
を入れています。
スケールとマーキングチョーク
薪づくりの玉切りの際、チェンソーのバーで長さを測って切ることが多いです。
たまに、スケールで確認してチョークでしるしをする時があります。
もちろん燃料とチェーンオイル
混合燃料はその都度作るようにしています。
かっこいい入れ物もあるんですが、日本ではガソリンは鋼製のタンクに入れなければいけないそうなので、私は普通のガソリンタンクに入れています。
スチールの2サイクルオイルは赤い色のがありますが、青い方が混合燃料だと一目でわかるので、赤がおわったら、このゼノアのオイルにしようと思っています。
いずれにしても、混合燃料を作るタンクはあったほうがいいです。
チェーンオイル
ホームセンターなどでよく売っているタイプ。
我が家は井戸のため、なるべく生分解性のオイルを使うようにしています。
参考記事>>ハスクバーナの生分解性チェンオイル【ビーゴオイル XガードBIO】を真冬に使ってみる
左にあるのは液体洗剤の容器。
これが一番給油しやすいかなー。ダサイけど。一斗缶で買う人はこれに小分けにすれば経済的ですね。
これだけあれば10年は使えそう。
まとめ
チェンソーを使うために必要なアイテムは、
- 丸やすりとホルダー
- 平やすり
- デプスゲージ
- クランプ
- サインペン
- グリース
- スケール
- 混合燃料を作るタンク、ガソリンタンク
- チェーンオイル
- やる気
この10アイテムは、最低限そろえたいですね。1つ1つは値段はそれほどでもないんですが、全部買うと結構な金額になるので少しずつそろえていきましょう。
このほかにも・・・
このほかにも安全に関する装備など、欲しいものがいっぱい出てくるのでまた今度レポートしたいと思います。
こちらもおすすめ
コメント