今回の伐採は、カネ勾配の屋根に沿って大きく傾いたミズキです。
カネ勾配の屋根は角度で45度。
いつ倒れてもおかしくないこのミズキ。
なんでこんなに大きくしてしまったの?
とりあえず枝を払ってから考えましょう
この最恐のミズキ、
屋根との間は50㎝(笑)。
大きな屋根に沿って成長し、枝は反対側まで伸びています。
しかもこのお宅、かなりの高台にありまして、クレーンなどが近づくことは出来ません。
悩みに悩んで、とりあえず枝を払ってみてから考えることにしました。
名付けて、
ただの棒にしてしまってから考える作戦!
活路は開けるのでしょうか?
久しぶりの木登り♡
枝のない木に登っていくには、昇柱器というアイテムを靴に取り付けて登ります。
尖った爪を木にぶっ刺しながら、安全帯のロープで体を支えながら登っていきます。
木は傷だらけになってしまいますので、伐採する樹木のみに使います。
枝を切るために、ゼノアこがるチェンソーとサムライ一番の手ノコをぶら下げて登ります。
結局、チェンソーは使わず、
サムライ一番のみ
ですべての枝を払いました。
大きな枝を屋根の上に落とすわけにはいきませんので、切る前にロープをかけておきます。
ゆっくりと一本一本下ろしていき、下で待つ相棒のGさんに受け渡します。
ロープを落とす大失敗もナイスリカバリー
枝を下ろすロープは、一つ上の枝に引っ掛けて、そこを滑車がわりにしておろしていきます。
この方が手軽ですし、滑車など使って万一したに落としても危ないです。
下の枝から下ろしていき、次の枝に登っている間、
Gさんが下から引っ張りすぎて
ロープがすべて下に落ちてしまいました。
おいどうするんだよ!
クニさんがスローラインを投げてくれ、ナイスリカバリー。
無事作業が再開。
ほとんどの枝を掃うことが出来ました。
チルホール3本かけて倒そう!
枝を払っている間、上から見ると、ごくわずかに倒せそうな空間が見えてきました。
チルホール3本を準備します。
木から降りる途中に、ワイヤーを3本かけてきます。
ミズキは、材がもろく裂けやすい木ですので、ロープをぐるぐる巻いておきます。
さらに、倒れた後に家屋の方に行かないように上の木に縛っておきます。
受け口と追い口を入れた後、私は一番上のチルホールにとりつきます。
これは、斜面の下の方に倒れないよう控えてあるチルホールで、ある程度倒れる方向が決まったら、緩めていくんです。
でないとワイヤーが引っかかって、倒れていきません。
しかし、そのあと、かかり木となってしまいました。
でも、ここまでくれば一安心。
チルホールをかけなおしてさらに引っ張って倒します。
狭いすき間に、無事倒すことが出来ました。
切り株からは大量の樹液が出てきました。
だから、ミズキって言うんですね~。
夕方から雨、寒いから薪ストーブを焚きました
ミズキはいい薪になりますので、玉切りして収穫♬
薪割り場におろすころには雨が降ってきました。
木の上にいるときじゃなくて良かった。
6月中はまだまだ薪ストーブが活躍しています♪
寒いもんね。
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