前回の山菜の記事では、ゴールデンウィーク後に取れる山菜を紹介しました。
前回の記事>>春は山菜採り放題 山からの贈り物
今回は、5月から6月にかけて採れる山菜を紹介したいと思います。
ワラビ採りは枯れた葉っぱを目印に
里ザクラのソメイヨシノが咲き終わり、山桜も咲き終わると、今度はミヤマザクラやウワミズザクラ、タカネザクラが咲いてきます。
いずれも、華やかではないんですが、清楚な花と、夏に小さなサクランボが付きますので私は大好きです(果実酒にするとメッチャきれいです)。
そんなころ、ワラビがやっと顔を出してきます。
ワラビは、標高2000メートル位まで群生していますので、追いかけていけば7月まで取ることができます。
枯れたススキの野原や、野いばらの藪の中などに、太くていいものがあります。
見つけるコツは、茶色く枯れたワラビの葉っぱを探すことです。
これがないところには、ぜったいにワラビは生えてこないんです。
下から指でしごくように、折れるところから収穫しましょう。
無理に下から切り取っても、硬くて食べられません。
ワラビはあく抜きが必要です
収穫したワラビは、あく抜きをします。
茹でて、水にさらしただけで食べてしまう猛者もいますが、苦いです。この苦みの中に、発がん性物質が少しだけ含まれているそうなので、あく抜きしましょうよ。
薪ストーブがあれば、大量の灰がありますので、これで簡単にあく抜きできます。ない場合は、重曹などで。
あく抜きは簡単、灰をまぶして熱湯を注ぐだけ
灰をまぶします。薪ストーブでなくても、草木の灰なら何でもいいです。
量は適当に。
たっぷりと沸かした熱湯を注ぎます。
重しをのせます。今回の重しは黒曜石。
一晩おくっていいますが、朝とって、夜食べたいので、4時間おきました。この時点で、溶けかけたものは処分しておきます。
灰の水が、緑色に変わっています。
水にさらすといいますが、水を出しっぱなしにするのはもったいないので水に浸けておくだけです。
時々、水を換えるといいですね。ワラビのあく抜きのために、この楕円形の洗い桶を買いました。
もう茹でません、あとは切って味付けするだけ
あく抜きした後、茹でるように書いてあるレシピがありますが、柔らかくなりすぎます。切って、味付けするだけでいいですよ。
ワラビのお浸しの完成!
味付けは、だし汁と醤油のみ。かつお節をかけていただきます。
大葉(青じそ)を刻んで混ぜてもおいしいです。
アキタブキ、イタドリ、藤の花も採れました
春の小川のイタドリ。イタドリはすっぱい山菜です。
アキタブキは、自生していたものじゃなくって、昔おばあさんが畑に植えて、そのまま荒れ地になってしまっている所に生えています(おじいさんかもしれませんが)。
住んでいる人間の権利として、勝手にもらっています。
子供の雨傘くらい大きいです。大きいので、硬いと思う人が多いせいか、だれも採りませんが、普通のフキより柔らかく、あくも少なくておいしいんです。
しばらく、バケツに水を入れてさしておくと、スジが
くるりん
としてきて、むきやすいです。
スジをむいてから、切って、一度さっと茹でてから、シイタケや豚肉と一緒に煮込むと絶品です。
参考記事>>薪の原木を利用してキノコの栽培を始める たくさんとれたよ
この時期にはトリカブトに注意
私の生まれ故郷、埼玉県で、昔
トリカブト保険金殺人事件
がおきました。容疑者は、この殺人のために、ここ八ヶ岳にトリカブトを採取に来たそうです(愛人の供述。星がとても綺麗だったとか。当時、私の働いていた山小屋に泊ってたんです!)
食べたら死んじゃいますので、注意してください。
二輪草と間違える人がいるようです。二輪草は、かわいい花ですし味も特徴がないので、無理して食べなくてもいいような気がします。同じようなところに生える、クレソンやセリの方が、山菜ぽくっておいしいですよ。
間違えたふりして、人に食べさせてもいけません!犯罪です!
八ヶ岳の現場からは以上です。
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