山の中には、たくさんの種類の樹木があります。
伐採作業の時、
薪になる木とか、お金になる木は、
極力搬出されるんですが、そのほかの樹木は、切ったまま放置されることが多いです。
今回の伐採現場は、河川の工事のために道を開けるための伐採で、できるだけ大きな木を切らないように、藪のようなところを切り進めるものでした。
この中に、山椒の老木があったのです。
山椒の木は、藪の中に多いです
ここに道をあけるために、藪を切っていると、この中に山椒の木がありました。
芽吹いていれば、その独特の葉っぱの香りで、
木の芽
として、料理にも使いますね。キアゲハの食草としても知られています。子供のころ、飼っていたアゲハ蝶の幼虫のにおいを思い出すので、私は苦手なんです(あの、オレンジのツノのにおい)。
すりこぎにするには、水を吸っていない冬に伐採したほうがいいでしょう。
若い山椒の木は、トゲが鋭いですが、今回入手したのはかなりの老齢。
トゲがすっかり丸くなって、ごつごつとした風格が漂っています。
人間も一緒ですよね。
この、曲がった部分ですりこぎを作ってみたいと思います。
大まかに、ナタやノコギリで削ります
ナタで荒削り。
この時点で、いい香りがしてきました。
高級なすりこぎに、山椒が使われているのがなぜなのか、わかりますね。
紙やすりやサンダーで仕上げます
こんな、台の付いた紙やすりや、
ダイソーのディスクペーパーを、グラインダーに付けて仕上げます。
消耗品が100円って、ありがたいですねー。200円で、金属用も売っています。
こんな用途の時、ボッシュのサンダー
ボッシュディスクグラインダー GWS7-100E 無段変速
は、無段階変速が付いていますので、低速で回転させると使いやすいです。
参考記事>>ドラム缶でバーベキューコンロを作る ボッシュのサンダーで簡単DIY
穴をあけて、シュロ縄でヒモを付けて完成
持ち手の方に、こちらもボッシュのインパクトドライバーで穴あけ。
ぶら下げられるように、シュロ縄を付ければ完成。
すりこぎとしては、曲がっていないものの方が使いやすいでしょう。
ただ、山のおみやげ屋さんなんかには、こぶのあるものや、曲がったものなど、面白い形のものの方が、高価で売られています。
キッチンにぶら下げて、ナチュラルなオブジェとしてもいいかもしれません。
このすりこぎで、木の芽をすりつぶして、
木の芽みそ
を作って、ふろふき大根に付けていただけば、これはもう料亭の味ですよ。
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