販売用の薪を割るのに、中国製のエンジン式薪割り機をつかっています。
2016年の1月に、楽天のネットで購入したものですが、4年間でトラブルは1回、燃料タンクに水が入って始動不良になったのみで、いい買い物だったなと思っています。
参考記事>>中華製エンジン式薪割り機を導入・処理能力倍以上?
以前の記事では、電動薪割り機に比べて、処理能力が倍以上だったと書きましたが、実際にはもっと処理できていると思いますので、その原因を考えてみます。
押し出し方式の薪割り機
写真の薪割り機は、電動薪割り機
シンセイLS5T
ですが、電動薪割り機の多くは、刃の方に向かって玉切りを押し出して割っていくタイプです。
押し切った後、割れた薪は下に落ち、シリンダーはバネのちからでもとに位置に戻ります。
斧で割ることを考えれば、危険も少なく、体の負担も少ないです。
次に、写真の国産薪割り機
ゼノアログスプリッター
ですが、こちらも電動薪割り機と一緒で、押し出し式で割れた薪は刃先の方に落ちるタイプです。
オプションで、四つ割の刃がついています。一回で四つ割にできるパワーゆえのオプションですが、個人的にはない方がいいです。
同じようなサイズの玉切りを次々と押し出していく場合、この方法でもいいかもしれませんが、有無を言わせず、この高さで割るしかないので完成品の薪のサイズを自分で調整しづらいです。
刃の高さを変えられるんですが、一回一回調整していたら、時間がもったいないですよね。
片手で薪を押さえて、好きな位置で割れる
私の中華製薪割り機や、アメリカ製の
BRAVE薪割り機
などで、縦割りができるタイプの多くは、刃がシリンダーについているものが多いです(というか、私の中華製薪割り機は、BRAVE薪割り機のパクリ品)。
斧で薪を割るイメージですね。
このタイプを横置きで使う時、かなりの処理速度が実現します。
まず、直径15センチの薪を4つ割にする場合。
最初に2つ割にしますが、全部割り切らずに刃を戻します。刃は5cmも入れるとこの状態になるのであっという間です。
エンジン式の薪割り機の多くは、刃の位置がどこにでも止められますので、無駄な動きが少ないんです。
次に、割り切れていない玉切りを90度回転させて、時に片手で押さえながら、今度はすべて割れるまで刃を入れます。
半分も刃を入れれば、たいてい割れちゃいますね。
これで完了です。
今度は、この大きなミズナラの玉切り。
重さは、コメの30㎏袋より重いので、40㎏はあるでしょう。こんなやつは、体力のあるうちに、薪割り機を縦にして、4つ割にしておきます。
4つ割にした大割を、手で押さえながら、3つ割の途中まで割ります。
これを、やはり90度回転させて、サクサク刃を入れていけば、あっという間にこの状態。これは早いです。
直径22センチの玉切りを、6分割にすれば、1分で300円分の薪が完成♪
ホームセンターなどに売っている薪は、直径22センチの針金のタガに詰めて売られています。
参考記事>>副業で薪販売をはじめる
私も、計量の単位には、これを基準にしています。
割って乾燥させれば、バラの状態で
一束、300円です。
写真の薪が、直径約22センチですので、一束分です。
これを、同じように、60度ずつ3回刃を入れると、一束分の薪の完成。
薪割り機に乗せてから、割って、薪の山に投げ終わるまでが約1分。
1分で300円稼げます。
1時間で18,000円。8時間労働で、144,000円。中華製薪割り機が買えます。
10日働けば、1,440,000円。軽自動車が新車で買えます。儲かります。
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ウソです。
なぜなら、全部が22センチの玉切りではないし、節があったりすると、もっと時間もかかります。直径50センチのミズナラの移動には、汗だらだらです。
そもそも、玉切りするのだって、相当の重労働ですし、原木だって、タダではありません。
作ったからと言って、売れるかどうかもわからないんです。
そんなにおいしい商売でもないんです。
こちらもおすすめ>>薪の販売 それって儲かるの?副業としての収支
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