いろいろな雑木薪【1】販売用薪の種類

茅野市薪販売 薪販売
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販売用に薪を作っているんですが、仕入れの関係もあって、ナラ100%ではありません。

雑木薪として販売していますが、今回はその種類と特長を紹介したいと思います。

コナラ・ミズナラ

コナラを割る
直径46㎝のコナラ

やっぱり、メインはナラを集めています。

薪としては、信州のこの辺りでは一番優れていると思います。

  • 割りやすい。
  • 火力もある。
  • いい燠ができる。
  • 香りがいい(燻製にも使いますね)。
  • 入手しやすい。
    伐採しても、切り株から萌芽更新(ほうがこうしん)しますので、昔から薪として利用されてきました。

ナラの比重は0.68。それほど重いわけではありません。薪の場合、比重=火力と考えて、差し支えありません。

ナラ薪の断面

割ってみると、四角く点々と光沢のある模様が付きます。

乾いてもこの模様は消えませんので、見分ける際のポイントになります。まれにこの模様が付かないときもありますが。

たまに、ナラ薪として販売しているものの中に、クリが混ざっているものがありますので注意しましょう。

ナラの薪

ナラの薪にはささくれが結構できるんです。

クリ

クリの木は、何よりも割りやすいです。

すべての薪の中で、いちばん割りやすいです。

割った断面は、まっすぐキレイな断面になります。ここが見分けるポイントですね。

クリの木は乾くとがっかりするくらい軽くなりますが、比重は0.55です。それほど薪として劣っているとも思えません。

燃やすと、パチパチと非常ににぎやかで、いかにも火を焚いているという感じがします。

今日一番の太いクリの木

今日一番のクリの玉切り。直径50cmですが、クリならこれでも斧で割れちゃいます。

ミズキ

ミズキの薪

ミズキは材が非常に白く、こけしの材料にも使われています。

名前の通り、水が非常に多く含まれていて、乾くまでに時間がかかりますね。春先に伐採すると、オレンジ色の樹液が噴き出し、まるで血液のようです。

ミズキの切り株と樹液
ミズキの切り株の樹液

若い木は、まっすぐに伸びて、薪割りもしやすいんですが、大木になってくると中の方が黒くなり、粘りが出てくるので、キレイに割れなくなってきます。

ミズキの比重は0.67。火力は結構ありますね。

ケヤキ

ケヤキの薪

ケヤキは、神社などに大木があるように、寿命の非常に長い樹木です。

薪にするのは、若いうちだけですね。

材が非常に硬く、皮も硬いため、割りづらいです。さらに、乾燥してしまった丸太は、絶望的に硬くなっちゃいます。

仕入れたらすぐに処理したい木です。

ケヤキの比重は、0.62。割と地下水が豊富なところに生えていますので、水分は多いです。芯の方は赤っぽく、辺材は白っぽいです。

ヤマザクラ

桜の薪

山桜は、薪にすると香りのよい薪になります。

こちらも、燻製につかいますね。

参考記事>>シカ肉のおいしい食べ方 タタキと燻製を作った

桜の比重は0.6です。細い桜の木は、ほとんどキノコの原木にしちゃいます。こちらも芯材は赤っぽく、辺材は黄色っぽいです。

参考記事>>薪の原木を利用してキノコの栽培を始める たくさんとれたよ

ニセアカシア

ニセアカシアの花
ニセアカシアの花

一般的に、アカシアというと、このニセアカシアのことを指すことが多いです。日本名はハリエンジュ。外来種です。

材にはトゲがありますが、薪にするくらいの木になると、丸太の方のトゲはほとんどなくなっちゃいます。

アカシアのはちみつなど高級品もありますね。花の時期にはいい香りが辺り一面に漂います。薪にする時には、マメ科の植物だけあって、マメの香りがします。

ニセアカシアの比重は0.77です。薪としてはかなり優れていますし、河原などに群生して、支障木として伐採されることが多いので、手に入りやすい樹木です。

まとめ

私の販売している雑木薪はだいたいこんな感じですが、もっとたくさんの種類を自家用などには使っています。

割とマニアックな木もありますので、また紹介したいとおもいます。

なお、本文中の比重に関しては、平均的な乾燥した際の数値であって、木のはえている環境などによって変化することがあります。

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