今回の伐採現場は別荘地の支障木で、お隣さんの建物の方に傾いたクリの木。
全部で8本あります。こちらの株立ちのクリの木の一部などの伐採です。オーナーが伐採すべき木にテープを巻いてありました。
作業の前に写真を撮っておきます。
クリの木の伐採は難しい
直径は全部30㎝以上。傾いているので、チルホールでけん引して倒しました。このまま倒せばすべて左側に倒れてしまいそうです。
クリの木は、粘りがなくて薪にするのには楽なんですが、このように傾いた木を思い通りの方向にたおすにはかなり気を使います。
倒れている最中に「ツル」がちぎれてしまい、蝶番の役割を果たさなくなってしまうからです。ですので木を引き起こして切る場合は、チルホール一本ではその最中に木が完全にフリーになってしまい真横に倒れることがあります。
写真の傾いた木を手前側に倒したいのですが、おそらく途中で左側に倒れてしまうでしょう。ちなみに左側にはお隣の建物があるんです。
ですのでチルホール2台を使うとか、ロープなどでV字型に引っ張るようにして、ブラブラの状態でも倒れる方向をコントロールできるようにするのです。
私はロープを張って、最悪の場合でも左には倒れないようにしてから伐採しました。
ほかにも、木によって伐採の難易度が変わってきますのでまた機会があったら紹介したいと思います。
参考記事>>伐採の方法 初級編 スチールMS261C-Mで直径85㎝のカラマツを倒す
大雪が降ってきて作業中断
倒した木を枝払いしていると雪が降ってきたので今日はここまで。
枝をすべて払い、一本の丸太の状態にしておきます。
三菱ジープのウインチで引っ張り出す
一晩で結構雪が積もって、現場にはジープしか入れなくなってしまいました。この三菱ジープJ53には、PTOウインチがついていまして、立ち木の高いところに滑車をつけて丸太を引っ張り出します。
雪のおかげで、滑りもよく、凍った地面の中の草花も傷めずに丸太を引っ張り出すことができました。別荘地ではガーデニングを趣味にしている人が結構いますので、庭が綺麗な時期にはあんまり伐採はしないですね。
薪などにするにも冬の時期の方が水を吸ってないので早く乾くし、虫なんかも入りずらいです。
引っ張り出した端から玉切りに
丸太の状態で引っ張り出してきて、駐車場で玉切り。ここで車に積み込んで運び出します。
すべてが雪まみれで、手足がつめたい!薪ストーブであったまりたいよー。
太めの枝はリョービES2500チェンソーですべて40㎝に玉切り。こんな時に片手で持てるチェンソーは便利ですね。この程度の細い丸太も、できれば割っておくと乾きが違いますよ。面倒なんですけどね。ですので、斧で一発割れ目を入れておくだけでも効果があります。
家で使う分でなら約2か月分くらいの薪になりました。クリの木の薪は燃やすとパチパチとにぎやかにはぜて、いかにも薪ストーブって感じがしますね。
ただ、乾くと結構軽くなって熱量はそんなじゃないですね。
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