チェンソーで、年間薪の玉切りはおよそ20トン、伐採する樹木は大小合わせて500本は伐っています。
そんな中で、気を付けてはいるんですが、石やアスファルトを切ってしまうことがあります。
せっかちな私は、そのたびに、ソーチェーンを取り替えて作業を続けることが多いです。
目立てする時間がもったいないのです。
石を切ったソーチェンをしっかりと目立てするには、最低でも30分はかかるのです。
目立ては、暗くなってからでも自宅に持ち帰ってできるし、いつも切れる替えのソーチェーンを持ち歩いています。
しかし、立て続けに4本のソーチェーンで地面を切ってしまい、さすがに落ち込みました。
そこで、このソーチェンを復活させるため、電動の目立て機
ツムラ電動目立て機【匠】
を購入して目立てをしてみましたのでレビューします。
なんでツムラの目立て機にしたのか?
電動の目立て機は、さまざまなメーカーから販売されています。
こちらは、ソーチェーンのメーカーでもある、オレゴン製の目立て機。
ソーチェーンを外して目立てします。
- 替えのソーチェーンを目立てするには都合がいい。
- グラインダーで研ぐので、気を付けないとあっという間に刃がなくなる。
刃先が赤く加熱するので、焼き入れも不安。 - デプスゲージは研げない。
- グラインダーが常に一定方向に回転しているので、仕上がりはアメリカン。
- がっつり削れるので、切れないソーチェンを復活させるには有効。切れ味は、そこそこ。
以上が、オレゴンの目立て機を使ってみた感想になります。
値段も、チェンソー本体くらいしますよ。
こちらがツムラの目立て機、匠です。
買ってみた理由は以下の通りです。
- デプスゲージが同時に研げる。
- やすりサイズ、4.0ミリと4.8ミリが付いていてお買い得。
- 目立ての角度も調整できる。
- 右カッタと左カッタで、回転が変えられる。
ソーチェーン4本分以下の金額で購入できるのも魅力でした。
目立ては慣れが必要、ただし慣れればあっという間に目立て完了
まずはゼノアのこがるを研いでみます。
ガイドバーやソーチェーンが動くと、しっかりと目立てできませんのでチェンを張って、クランプで固定します。
ツムラの目立て機の取説では、25APのソーチェーンも10度の角度をつけるよう書いてありましたが、チェーンソーの取説では、水平にやすりを当てるように指示されています。
いままで、25APの目立てでは水平で研いできました。
ですので、目立て機に水平ゲージを取り付けて目立てします。
エコーの充電式も、同じ25AP。
小さなチェンソーでも、簡単に目立て完了。
時間は2分くらい。かなり、早いです。
ちゃんと、デプスゲージも削れています。
小さなチェンソー2台を、目立て後に切り比べ。
ナラは固いので、このクラスのチェンソーではなかなか時間がかかるんです。
切れ味は2台とも一緒で、
そこそこ(笑)
切れるようになりました。
粉っぽい切るくずが出るときは、あまり切れていないんです。
4.8ミリのやすりでハスクバーナ545を研いでみる
次に、薪づくりの主力機種、ハスクバーナ545を目立てしてみます。
こちらは
やすりサイズ4.8ミリ、
上刃の角度30度、
やすりは手前を10度下げます
ので、水平ガイドは取りはずして目立てします。
切れないソーチェーン4本を、チェンソーに取り付けて目立てします。
真ん中のソーチェーンは重傷で、まっすぐに切れなくなっています。
ストッパーをつけると、削りすぎを防いで、全てのカッターが同じ長さに揃えられる、とうたっていますが、実際は可動部分が多く、何度か目視してやり直さないと難しかったです。
こういった作業は、オレゴンの目立て機の方が得意でした。
それでも、重症のソーチェーンを研ぎあげるのに、10分はかからなかったです。
こちらも、ナラの30センチクラスで試し切り。
まっすぐに切れるようにはなりました。
ただ、切りくずを見てわかると思いますが、
こちらもそこそこの切れ味、感動するほどではなかった(笑)
組み合わせて使うのがいいと思う
試し切りしたソーチェーンを、今度はハスクバーナの目立てキットでタッチアップ。
丸やすりで3回ずつ研いでいきます。
これには左右で5~10分くらいかかります。
すると、ビュンビュンと、大きな切りくずを吐き出して、
感動的な程(笑)
切れ味が復活しました。
ハスクバーナの目立てキットには、デプスゲージのチェックできるコンビゲージもついています。
ただし、丸やすりと平やすりを使って、しっかりと目立てするには、やはり30分以上はかかってしまいます。
ツムラの目立て機を使えば、2分くらいですべてが出来てしまいます。
そこで、丸やすりを目立て機を組み合わせれば、最高の切れ味を短い時間で得ることも可能かと思いました。
合計で、10分はかからないでしょうか?
それなら、ソーチェーンが切れなくなった際、刃を交換するのと時間的には大差ないようにも感じます。
まとめ、これはなかなかいいのでは?
今回、ソーチェーン4本分の値段でツムラの目立て機を入手して使ってみました。
- 電気が無いと使えない。
- 切れ味はそこそこ復活。
- デプスゲージもちゃんと削れる。
- 慣れればもっと切れるようになるかも。
使いはじめでしたので、もう少し慣れれば、感動的な程の切れ味になるのかもしれません。
電気があるのなら、石を切ってしまっても、交換するのと同じくらいの時間で切れ味が復活します。
替えのやすりは、けっこう値段がしますね。
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