今年の春先のことです。
妻の幼なじみのこずチャンから、妻に電話がありました。
「石積みが崩れていたので、旦那さん(私)に見てほしい」
早速私が見に行くと、雪解けとともに凍みが抜け、石が1つ、抜け落ちていました。
それから、何か月たったのだろう。
妻に、
「こずチャンの家、直したの?もう、お盆になるよ!」
ハイ、すんません・・
お盆前になおします。
もともと私たちが積んだんじゃないんですが・・
崩れた石積みは、野面積みで積んでありました。
20年以上前に、家を新築する際に積んだそうです。
こずチャンのお父さんも、キャベツ農家のかたわら、土木工事の手伝いなんかもされていて、おそらくご自分で積んだのだと思われます。
毎年、少しづつ飛び出てきて、ことしの春に雪解けと一緒に落ちてしまったようです。
お隣さんの倉庫に引っかかっていたんですが、私が視察した折に、石だけは下に落としておきました。
野面積みで積む場合、ツラを気にするあまり、石を立ててしまうんですよね。
崩れないように積むには、石の後ろに荷重がかかるようにしなければなりません。
せ、せまい・・
同じように積みなおしても、また崩れてしまいますので、下の段から積みなおします。
通路が狭く、となりの倉庫に近すぎ、さらに石が思ったよりも大きく難儀します。
とりあえず、1段目を並べ、重機の通路を作って行きます。
1段目完了。
1段目は、次の石がのるような谷を作って並べていきます。
2段目は、下の2つの石と、となりあうすべての石とかみ合わなくてはなりませんので、手間がかかります。
今回は2段で終わりですので、高さも天端に合うよう、スケールで計りながら石を積んでいくんです。
後ろ側に荷重がかかるよう、控えを充分に取ります。
2段目も完了。
砕石を敷いて完成
最後に砕石を敷き、転圧して完成。
下水道の公共マスや水道の止水栓も、高さを少し調整。
ついでに、ずれていた石の階段も直しておきましたよ。
作業前。ほかの石も崩れそうでした。
作業後。
お隣さん(こずチャンの身内)も、安心してお盆を迎えることができたでしょう。
こずチャンに、庭の植木を、手遅れになる前に何とかするよう、忠告しておきました(笑)。
狭い庭が、森になりかけています!
こちらもおすすめ>>庭石の動かし方 DIYで石を動かす
コメント