薪ストーブに乾燥した薪を入れ、高温で燃やしています。寝るときのために、湯たんぽも乗っかっています。
いま、暖かくってとっても幸せなんですが、この薪が燃料になるまでのことを思い返すと、
かなりの重労働
をしてきたんだなー、と涙が出てきそうになります。
ウソです。
薪にするには玉切りが必要です
今回、薪の玉切りでなく、山林での造材をレポートしてみます。
使用するチェンソーは、私の
スチールMS261C-M
と、ベテラン山師のGさんの
ゼノアG5001P38㎝バー仕様
です。おんなじ50CCのチェンソーですが、こうしてならべてみると、大きさがかなり違いますね。
大事なのは【のこ道】の確保、チェンソーが挟まれないように
玉切りの際、チェンソーが挟まれると、作業が中断してしまいます。
無理やり引っ張って、チェンソーのバーが曲がってしまうこともあります。
なるべく、チェンソーが挟まらないよう、丸太にどんな力がかかっているのか、常に考えて作業をしています。
それでも、写真のように、丸太にどんな力がかかっているのかわからない時があります。
「写真なんか撮ってないで、早く俺を助けてくんりょ」
Gさんが、大騒ぎしています。
こんな時は、もう一台のチェンソーで、奥側を玉切りできれば、外すことができます。
チェンソーが一台しかない場合、バール、ジャッキ、長い棒などで丸太を動かすか、チェーンソーが挟まっている切れ目に、くさびを打ち込んだりして、なんとかしましょう。
片持ちか?両端支持か?が問題です
玉切りする際、丸太を梁(はり)と考えます。
片持ち梁なのか、両端支持梁なのかによって、切り方が変わってきます。
上の写真は、片持ち梁になっています。
ふつうに、上からチェンソーで切っていくと、チェンソーの【のこ道】が開いてきて、最後は下の方が裂けて落ちるはずです。
玉切りの際は、裂けるのは避けたいです。
そのため、まず最初に、自分と反対側に切れ目を入れます。チェンソーのバーが長く、十分届くのであれば、この工程はいりません。
つぎに、下側からチェンソーの上刃を使って切れ目を入れます。
最後に、上からチェンソーを入れていきます。この時、バーの先端が、最初に入れた切れ目にガイドされますので、短いバーでもまっすぐに切っていくことが出来るんです。
だんだんと、【のこ道】が開いてきて、最後は玉切りが下に落ちてきます。落ちる際、足が挟まれないよう、また、落ちた後、丸太が転がり落ちてくることもあるので、注意します。
次に、両端支持の場合。
最初に、上から切れ目を入れます。こちらは、45㎝の長いバーなので、反対側までとどいていますね。
つぎに、チェンソーの上刃を使って、下から切っていきます。
すると、先に入れた上側の隙間が、だんだんと狭くなってきて、下側の【のこ道】が開いてきます。
最後には、上側ののこ道は完全に閉じてしまいました。
このとき、チェンソーは、刃を回したまま引き抜きます。引き抜くときに、先端のソーチェーンが、のこ道を広げながら抜けてくるんです。
切れた直後が危ないよ
薪を作るときも一緒なんですが、玉切り作業は、切れた直後が危ないんです。
丸太が落ちてきたり、転がってきたり。
その瞬間に、チェンソーがキックバックしたり、挟まったり。
落ちてきた玉と一緒にチェンソーが地面を切ってしまったり。
ベテランのGさん(65歳)でも、挟まっちゃうんですから、挟まってもいいんです。
ケガだけはしないようにしましょう!
Gさんが20年使っている、ゼノアの最高峰チェンソー
G5001P
は、もう廃版ですが、今も変わらぬデザインで、ビンテージバイクのようなフラッグシップモデル
G5201P
はこちら↓
薪の玉切りの記事はこちら>>ハスクバーナ545の17インチ(43㎝)バーで玉切り 本年度の玉切り終了
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